トップページにもどる
暮らしを彩る文化・生活情報紙
Fashion Life Eating Amusement Information
特 集 グルメガイド 味 祭 史 駅のある街 イベント情報 レディーゴー ヘルシーCOOK くらし研究室
フェリア!メール 思い出の逸品 バックナンバー クーポン プレゼント フェリアについて BBS
思い出の逸品 ちぢん太鼓
久留 ひろみさん(ひさどめ ひろみ)さん

沖縄・奄美スローフード協会副会長
プロフィル
 女子栄養短大、沖縄国際大学卒業後、鹿児島大学
大学院で文化人類学を学ぶ。2000年、名瀬市に
奄美料理店・新穂花、05年鹿児島市のドルフィン
ポートに鹿児島店をオープン。長寿の島・奄美の食
文化を栄養学、民俗学的観点から検証している。
ちぢん太鼓
photo by SunSeeker
 奄美の島唄には、三味線とち ぢん太鼓が登場する。宴のフィ ナーレで踊る六調は、ちぢん太 鼓が命。激しいリズムに合わせて 指笛が鳴り、宴は最高潮。決まっ た振り付けはないけれど、手を 振り上げ、ウキウキと足を高々、 軽やかに踊り出す。
 十島村中之島に暮らしていた 祖父は手先が器用で、太鼓作り の名人だった。私が5歳の時、祖 父がちぢん太鼓をプレゼントし てくれた。母の話によると、久し ぶりに孫の顔が見たいと名瀬を 訪ねてきたとき、おみやげとして持参したという。
 ちぢん太鼓は子ども用で、か わいいミニサイズ。皮はヤギ、周 りは棕櫚の木から作られている。 編んだ棕櫚の紐が太鼓について いて、その先に小さなバチが1本。 いつでもたたけるように、という 心遣いからだろうか。祖父の孫へ の愛情が、皮の縫い目の一針一針 に、きれいに並んだくさび一つに 厚く伝わる。
 今、私は毎晩繰り広げられる 島唄ライブでちぢん太鼓を打っ ている。あのころ祖父とできなか った唄アシビを今、しているよう な気がしてならない。
                             ●撮影協力 奄美民謡伝承研究会
UP▲


(c)1999-2005 FELIA all rights reserved.