ドクターマーチン。ロックを、音
楽を愛する者の憧れのブーツ。
東京で学生生活を送っていた
10
代の終わりごろ。僕の好きな
ロックミュージシャンたちは、みん
なコイツを履いていた。欲しいけ
れど手が出ない。バイトを始めて、
やっと手に入れた。今持っている
のは黒、オフホワイト、ブラウン、エ
ンジの色違い5足。出合って
20
数年経つが、変わらず好きだ。
ルックスがカッコいいのはもちろ
ん、履きやすさも耐久性も抜群。
履けば履くほど足によく馴染み、
自分の足のカタチに合ってくる。多少汚れたりヨレヨレになってき
ても自分のオリジナルな「味」と
「風合」に変わって、それがいつし
か「愛着」に変わる。そしてたま
にピカピカに磨いてやる。汚れた
ブーツを磨きながら、
「これから
もずっと可愛がってやるからな」
とまるで息子に語りかけるよう
に言ってやるのだ。
新しいブーツが欲しくなった
とき、選ぶのはやはりコイツ。買っ
たブーツを持ち帰り、新しい彼
女が出来たかのように履いたり、
手にとっては眺めたり。コイツで
足元をキメて街に繰り出し、新
しい音源や服を探し回るのが僕
の一番の至福のとき。
●撮影協力 SHOBIDO SPORTS
|
|