父
は
厳
格
な
教
育
者
だ
っ
た
。「
い
いものは長く大切に使う」のが
教え。幼いころのわが家には、絵
本や児童文学の本が数多くそ
ろっていたが、おもちゃは与えて
もらえなかった。
友人が着せ替え人形やキャラ
クターグッズをたくさん持つ中、
私と弟は唯一買ってもらったブロ
ックのおもちゃでいろいろなもの
を作った。ダンボールをもらって
きて、庭に隠れ家を作ったこと
もある。着せ替え人形がうらや
ましいと思った時は、チラシの裏
に人形と洋服の絵を描いて切り
取り、オリジナルの人形を作った。
それでも満足に遊んでいたのは、
両親の愛情のおかげかもしれ
ない。
そんな私も母親になった。お
もちゃ選びは、幼少時代へとタ
イムスリップさせてくれる。ついつ
い手にしてしまうのは、シンプル
な色と形の木のおもちゃ。娘は
特に積み木がお気に入りだ。赤
ん坊の頃はただ口に入れたり、
「コ
ツン、コツン」と音を出して遊ん
だりしていた。今は家を作ってみ
たり、高く積み重ねては壊して
みたり。彼女なりにいろいろな
遊び方を発見しているようだ。
両親の教えを思い出しながら、
今は娘とともにもう一度子ど
もに帰り、おもちゃ遊びを楽し
んでいる。
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