父の仕事の関係で、12歳までの3年間をインドネシアで過ご
した。ジャワ島のスラバヤという町。
そこで過ごした時間は、10年分ほどの価値と影響を私に与えた。
時々思い出すのは、そこで食べ
た美味しいもの。マンゴー、ランブ
ータン、マンゴスチン、パパイヤ、ド
リアン。色とりどりの果物が1
年中、道路わきで山積みになっ
て売られていた。わが家に食後
のデザートなどという洒落た習
慣ができたのも、この暮らしがき
っかけかな。
香り高い香辛料、甘い飲み物、色鮮やかなお菓子、ふわふわのパ
ン、見た事のない魚、ちょっと戸
惑うカエル料理。住宅地を歩く
屋台。「パ〜ポ〜」と肉まん売り
の声がすると、弟と2人で通り
に飛び出していってアツアツの肉
まんをほおばった。甘辛いピーナ
ッツソースのかかった焼き鳥、サテ。
あっさりしたラーメンのミーバソ。
一番好きだったのが、インドネシ
ア風焼き飯のナシゴレン。卵をフ
ォークとスプーンでチャンプルして、
平たいエビ煎と一緒に食べる。時々
サテが付いてくる豪華版もある。
家族でいろんな美味しいもの
を食べまくっていた3年間。そん
な食卓が今の私を育てている。
●撮影協力 フートン・マカオ
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