父の実家がある霧島は、幼いころから慣れ親しみ、身近な場
所だった。太鼓を始めてから、し
ばらくは鹿児島市の実家から
霧島に通っていた。その時に見た
菜の花の黄色、桜のピンク色、新
芽の緑色、そして夕日に染まる
モミジのオレンジ色―。季節で移
り変わる自然の色、すべてが美
しい。太鼓の練習は厳しいもの
だったが、景色を見ることでパッ
と心が明るくなる。霧島通いの
楽しみになった。
毎日が新しい発見の連続で、
「ここに住めば新鮮な気持ちでいら
れる」と感じた。いろいろな分野
で頑張っている人との出会いに
も恵まれ、今はここが本当のふ
るさとのように感じている。
自然に囲まれた霧島は食材
が豊富。その中の一つにお茶があ
る。たまにお茶摘みの手伝いに
も行くが、休憩時間にガネ(イモ
のかき揚げ)がよく出てくる。母
がよく作ってくれたイモ天に似
て、ちょっぴり甘い。疲れた体に、
ホッと一息。ゆったりとした時間
が広がっていく。
●撮影協力 霧島温泉市場
|
|