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思い出の逸品 エッグタルト
ケ 倩儀さん(たん しんい)さん

鹿児島多文化ふれあい教室代表
プロフィル
 中国・広東省で生まれ、澳門(マカオ)で育つ。
旧鹿児島女子大学、鹿児島大学に留学。鹿児島で
働いている日本の男性と結婚し、一人娘の母となる。
2006年1月、地域住民と外国人が交流する
「鹿児島多文化ふれあい教室」を始めた。
鹿児島県国際交流協会交流企画員。
エッグタルト
photo by SunSeeker
 鹿児島にやって来て、もう6つ の春夏秋冬を迎えた。「なぜ鹿 児島に?」とよく日本の友人に 聞かれる。「どうしてでしょう?  鹿児島はマカオでは東京に負 けないくらい有名なところだか ら」と地元の人々に喜ばれそう な答えで説明する。  胡麻をするつもりはなかった。 マカオは1999年までポルトガ ルの旧植民地だった。マカオ海洋 博物館では、鉄砲を伝えた種子 島のことが多言語で紹介されて いる。また、「からいも交流」も有 名。マカオ大学日本語学科の学 生は毎年、鹿児島へ研修とホー ムステイに行く。私はとんこつラ ーメン、黒豚、芋焼酎などの特産 品について、来鹿前から知っていた。
 私の出身校であるマカオ大学 の近くにも、ザビエル教会がある。 海に面したマカオのザビエル教会 前の広場には、おいしいポルトガ ル料理店と中華料理店がいくつ も並んでいて、若い女性やカップ ル、観光客の人気スポットだ。私 は露店のカフェでポルトガル風の デザート、エッグタルトを食べるの が好きだった。時間が止まったよ うな静かな雰囲気。テラスでエッ グタルトと紅茶を味わいながら、 本を読んだり、海の漁船を眺め たりした。体と心が癒やされる。
 最近は忙しくて、何年もマカ オに戻っていない。懐かしいふる さとを慕うとき、鹿児島のおい しいエッグタルトを食べている。

                                ●撮影協力 ファータ
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