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ラジカセ ラジカセ
高嶺 格さん(たかみね ただす)さん

美術作家
プロフィル
 1968年、鹿児島市生まれ。国内外で
パフォーマンスやビデオ、造形作品など、
さまざまな形態の作品を発表するほか、
舞台作品も多く手掛ける。
滋賀県大津市在住。
ラジカセ
※写真は現在販売中のCDプレーヤー
photo by SunSeeker
 私がパフォーマンスに使う、BO SEの古い型のラジカセ。現在は 製造していない型ですが、当時は 20万円もしました。知り合いの 劇場が持っていて、ずっと欲しく てたまらなかったんです。数年後、 大阪の質屋で5万円で売ってい るのを見つけ、小躍りして買いま した。
 電池で動くのに、爆音が出る。 バイクの荷台に乗せて、京都の街 を走ってみたこともあります。 赤信号では音を小さくしてね。 専用のキャリングケースが使いや すいので、自分のパフォーマンスに も何回か使いました。
 ソニーミュージックのオーディシ ョンでは、これを首からぶら下げ て、耳の聴こえない友人が歌って る曲を流しながらパフォーマンス しました。上を向いた時に首が 絞まって、本当に死ぬかと思った。 そのせいかどうかわからないけど、 この時はたくさん賞をもらいま した。93年の横浜エイズ会議の 時は、レッドリボンだらけの衣装 で、このラジカセを使って街を練 り歩きました。洞窟でプロジェク トをやったときも、大活躍でした。 聴いたことのない残響音で、頭が クラクラしてくるんです。
 劇場でも使えるだろうと思い、 実験したことがあるんですが、 さすがにそんな出力はないんで すね。やっぱりホームユースのスピ ーカーです。

                      ●撮影協力 ボーズセレクトショップ天神岩田屋
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