暮らしを彩る文化・生活情報紙
夢"は小さなものから大きなものまで人それぞ れ。実現を目標にすると人生に張り合いが出て、な にげなく送っていた日々が楽しくなります。今回、 読者から寄せられた夢を夢のままで終わらせない ために、経験者に実現までの過程や現在、未来につ いて聞いてみました。あなた自身と照らし合わせて、 夢をかなえる参考にしてみませんか。
☆自分のカフェ、またはお店を持ちたい! (鹿児島市紫原 26歳 主婦)
☆料理が大好きなので“おふくろの味”の小料理 屋を開きたい(鹿児島市東坂元 48歳 会社員)
店を開くために自宅を新築。1階にカフェを開きました。
高橋 幸子さん(30歳)
国分の新興住宅地にある カフェ&雑貨の『Bonte b izut(ボンテ ビジュ)』。野 菜中心で体にやさしい手作り ワンプレートランチが好評だ。自宅1階を 開放する形で、念願の店をオープンした のは昨年4月のこと。「いろんな出会いに 恵まれ、周りの人に支えられて今がある。 私一人の思いだけではかなえられなかった」 と巡り合わせに感謝する。
短大卒業後、鹿児島市の家具店に就 職し、いつかインテリアに関する店を出し たいと考えていた。転勤で国分へ異動し た際、お気に入りの雑貨店を見つけて転 職。そこで欧風料理を教えてくれる先生 と出会い、教室に通うようになる。「先生 の生き方やおもてなしの姿勢が素晴らし くて、私も人をもてなすのが好きなこと を再確認しました」。夢を現実に意識し 始めたのはこのころ。料理の腕を認め「具 体的に進めてみれば」と後押ししたのは、 結婚前の夫だった。その準備として、カフェ を併設したパン屋で1年間修業する。
「店を出すなら家を建てよう」と開店 のために自宅を新築。発生する金額の大 きさにしり込みすることもあったが、 「後悔しないように今やれることをやればい い」と夫の励ましでスタートが切れた。「今 はお客さまの喜ぶ声を聞けるのが何より うれしい。これから先が長いので、料理も 自分の幅ももっと広げたい」と店の発展 のために自身を磨くことも忘れない。
▲店内の一角には雑貨を販売するスペースも ▲ミシン台をテーブルにするなど随所にこだわりが
▲和室は子ども連れに好評。テーブルのデザインは 高橋さんが考えた特注品。下は琉球畳
【ボンテ・ビジュ】住/霧島市国分福島1523−12 電/0995(46)5018 営/11:30〜17:00(ランチは14:00オーダーストップ) 休/日・月曜 P/あり
☆天井まで続く大きな本棚、コーヒーのいい香り、 お気に入りの音楽にソファ…。好きなものだけ に囲まれた至福の場所を作りたいです。 (鹿児島市小原町 23歳 看護士)
東市来の江口浜沿いに私設図書館を建てました。
皆村 武一さん(62歳)
「定年退職後に晴耕雨読 を楽しめる場所がほしかった」 と、鹿児島大学法文学部教 授の皆村さん。研究用や趣味 で収集してきた膨大な書籍 や資料の保管場所と、畑仕事ができるよ うな土地を求めていた。海が近くにある50坪ほどの隠居スペースを考えていたが、希望エリアで見つけた売地は140坪。 想定外だったが、東シナ海を望む絶景が 気に入って購入を決意した。
真正面に沈む夕日が美しく、晴れた日 には甑島まで見渡せる。「これを独り占 めするのはもったいない」と、次第に図書 資料館として一般に開放することを思い 立つ。昨年、資金のことは深く考えずに 建築に着手。最初は難色を示していた家 族の理解を何とか得て、9月の開館にこ ぎ着けた。
『ベンベヌート』は イタリア語で歓迎"を意味し、 「子どもからお年寄り まで幅広く利用し てほしい」と出会い を楽しみにしている。 歴史・経済の専門 書以外に好意で譲 り受けた小説や児童書、雑誌類なども 含めて約2万5000冊を収蔵。セルフ サービスでコーヒーが飲めるコーナーも作 り、和やかな雰囲気を醸し出している。セ ミナー室では講習会や研究会を計画。退 職後に腰を据えて取り組む予定だ。
「60歳を過ぎても心と体は少年だと 思っています(笑)。せっかく作ったのだか ら、元気で長く続けられるようにしたい ですね」。
▲海辺に白い建物、が皆村さんの理想 ▲室内奥からも景色が見えるように、あまり高
い本棚は置かないようにした
▲夕日が見事! 大きな窓からは右手に羽島、左手に 野間池が見渡せる
【ベンベヌート図書資料館】 住/日置市東市来町伊作田7262 電/099(274)3823 開館時間/13:00〜18:00(土日は10:00〜、水曜休館) P/あり 入館料/大人200円・中高生100円・小学生以下無料(保護者同伴)
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