ほのかに黄みをおびた白の素地。その表
面を彩る細やかな絵。金などの鮮やかな色
が漂わせる豪華な雰囲気。白薩摩のイメー
ジはこんな感じでしょうか。
現在も新しく生み出され続けるこの焼
き物には長い歴史があります。特に明治時
代に作られた海外向けの大作は、当時の人々
の技術と精神の高さが形となっていて、圧
倒されるほど。初めて見たときにとても驚
いたことを覚えています。
生命感のある形、情緒あふれる絵柄と
それに伴う細工。どれだけ繊細に日々を
過ごしたら、これだけのものが作り出せる
のでしょうか。目の前にすると、陶工たちの
手の動きや呼吸、緊張感が伝わってくるよ
うで、こちらまで息を止めて見入ってしまい
ます。
作り手の心が隅々まで行き渡り、にじみ
でる重み。時間のかけられたものにある力
をとても強く感じます。
撮影協力/長島美術館
[プロフィル]
佐賀大学文化教
育学部美術・工芸課程卒業後、
2002年より財団法人長島美術
館に勤務。絵画、彫刻、薩摩焼な
ど幅広いコレクションを持つ同
館において、広報・企画を中心
とした業務に携わっている。
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