Vol.2
4月某日
暖かい日差しのもと、吹上浜北端に
位置する東市来町へやってきた。海と山の自然を
感じながら、まずは温泉へ向かっ
た。
知人に「中庭にある露天ぶろがいいらしいよ」と聞いて、やってきたのがここ
「旅館江楽園」
。出迎えた旅館の江夏正子さんに露天ぶろを案内してもらう。中へ入ろうとすると「ちょっと離れているんですよ」と言われて、外へ出た。
「なつかしの湯」と名づけられた見た目は普通の小屋。そ〜っと扉を開けると日本庭園を思わせる落ち着いた空間が広がる。う〜ん、いい雰囲気だ! んっ? 岩ぶろの中に、五右衛門ぶろと石ぶろが…。「以前は五右衛門ぶろ、そのもっと前は石ぶろを使っていたらしいんです。昔のおふろも懐かしんでもらいたいと、置いているんです」。なるほど、だから名前がなつかしの湯なのかぁ。
早速、温泉に入ることにした。無色透明で少しぬるめのお湯は、肌に刺激を与えないため皮膚病にイイといわれている。お湯がサラッとして肌になじむようだ。日差しをあびて、春風を感じながら入る温泉は最高! 1時間一人300円の露天ぶろは「ゆっくり入ってほしい」と貸し切りにしている。宿泊者が優先になってしまうが「ココの温泉に」と遠くから来る人も多いらしく、隠れ家的な温泉という感じ。独り占めできる温泉って、ぜいたくだよね。
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温泉の後って、おなかがすく(のは私だけ?)。江楽園の江夏さんに「家庭料理がいただけるお店」と聞いて
「アップルミント」
に向かった。
1日限定10食のランチを注文。店主の姶良ミヤ子さんは趣味のケーキ作りが高じて、4年前に店をオープンした。
本日のランチは中華ちまきに吸い物、ジャガイモとツナのあえ物など。どの料理も野菜たっぷり。「自分の家族に食べてもらう気持ちで作っています」と姶良さん。マヨネーズや漬物など手作りのものが多い。野菜だけだと満足しないと思ったけど、意外にもおなかがふくれた。「美山を散策して、疲れた体を休める場所にしたかった」との思いが、料理や店の雰囲気から伝わるようだ。
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去年10月にオープンした
「手づくり屋温温(ぬくぬく)」
に立ち寄った。店内にはアメリカンフラワーやトールペイント、木工製品などいろんなジャンルの作品が並ぶ。「約40人の主婦の手作り品を展示販売しているんです」と代表の安廣美喜子さん。
店内でコーヒーやケーキがいただけると聞いた。さっき食事したけど甘い物は別腹!とケーキセットを注文した。3種類の中から小豆を使った大納言ケーキを選んだ。ん〜甘すぎない、あっさり味! 添えてある生クリームとの相性も◎。安廣さんは「素朴な雰囲気の美山でコーヒーを飲みながら、一息つける空間にしたい」と話す。手作りの品に囲まれた温かい雰囲気にいやされる〜。
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「手づくり工房ふみ」
の看板を見っけ! 細い道を通って、やっと着いた場所は普通の民家。入ると部屋のあちらこちらに陶器がずら〜っと並べられている。
築55年たつというこの家は、ご主人の久保文男さんが生まれ育ったところ。久保さんは2年前に独学で陶芸を始めた。奥さんの朋代さんは魚の形をした香炉を片手に「ユニークでしょ」と笑う。色や形はさまざまだけど、味があるものばかり。
ゆのみは600円から、コーヒーカップは500円からと手ごろな値段がうれしい。日常生活で気軽に使えるような金額にしているとか。「この見晴らしのよい場所で、主人の作品を見てほしい」と朋代さん。自然を肌で感じながら、作品を鑑賞していると不思議と心が落ち着くようだ。 (ピ)
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DATA
●旅館江楽園
住所-東市来町湯田2294
電話-099(274)2819
営業- 14:00〜22:00
(露天ぶろ) 内湯は10:00〜
休 -なし
●アップルミント
住所-東市来町美山1584
電話-099(274)0360
営業- 10:00〜18:00
休 -火曜日
●手づくり屋温温(ぬくぬく)
住所-東市来町美山1913−8
電話-090(8289)1494
営業- 11:00〜17:00
休 -月〜水曜日
●手づくり工房ふみ
住所- 東市来町養母13236
電話-099(274)6516
営業- 10:00〜16:00
休 -日祝日
イラスト 張 佐和子
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