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ぶらーりぶらり湯めぐり日記
Vol.7

 6月某日  桜島フェリーで約15分。溶岩道路や
 島から眺める鹿児島市の風景は、見慣れないだけ
 に異国へ来たかのようだ。旅人気分で巡ってみよ
 う


「花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かりき」の詩句が有名な林芙美子。母親が桜島の古里温泉郷出身で幼少時代を過ごしたことにちなみ、昭和27年に文学碑が建った。その前にあるのが、しにせ「旅館山下家」だ。露天風呂の目の前は大海原! 入らずにはいられないでしょ。
 家庭的な雰囲気の旅館で、何だか気持ちが安らぐ。温泉に案内してくれたのは支配人の遠矢幹雄さん。「胃腸や婦人病、術後の回復などにいいですよ。晴れた日は開聞岳が、よく見えます」。さっそく庭に造られた露天風呂へ。驚くのは茶褐色の湯。鉄分を含んでいるので、透明な湯が酸化して茶系になるとか。湯のあたりがやわらかく、なめてみるとショッパイ!
 快晴なので、トンガリ三角の開聞岳が見える。風が心地よくて、静かな海を眺めていると、どこか知らないリゾート地に来ている気分に。
 展望風呂になっている内湯も眺めがいいとか。浴槽の温度が3段階に分かれていて、交互に入浴すれば体がしんから温まりそう。次は内湯にも入ろうっと。
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 「おみやげを買うなら道の駅がいいよ」と聞いて向かった「火の島めぐみ館」。桜島でとれる農産物や、農産加工グループが作る加工品など販売している。
 桜島の特産品といえば日本一大きい大根と、甘味が強い小ミカンが有名。私も小ミカン大好き。「人気があるのは、青切り(青いうちに切った)小ミカンを使ったドレッシングと、もぎたての小ミカンを丸ごとお菓子にしたグラッセですね」と管理人の上山芳人さんが教えてくれた。加えてビタミンCたっぷりの手作りジャムとキャラメルを購入。
 「今年、ソフトクリームを始めたんですよ」と上山さんが差し出したのは、みかんソフト(250円)。ミカンのソフトクリームなんて珍しい。口にすると、甘酸っぱさが広がっておいし〜い。オレンジシャーベットのソフト版といったところ。ノドが乾いていると、ますますウマイ!
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芸術&木に囲まれて心いやされる空間
 桜島に来たら一度食べたかったのが「アルコ・バレーノ」(国民宿舎レインボー桜島内レストラン)のピザ。本場ナポリのピザを食べられるんだって!
 「ソースが生地にしみこまないように400度の高温で一気に焼き上げるため、電気オーブンをイタリアから取り寄せました。オリーブ油は最高級のエキストラバージン、小麦粉はピザ用のファリーナを使っています」とシェフ小松徳士志さん。ピッツアランチは前菜とシャーベット、ドリンクが付いて980円。本日は地ダコのピッツア。外側はサクッ、中はモチモチッとした食感がクセになりそう。「特に日本風にはアレンジしていない」と言うだけあって、これぞ本場の味! 釜ゆでするパスタランチも人気とか。
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おいしさのヒミツは天然のバニラビーンズ
 満腹になったところで「溶岩なぎさ遊歩道」へ。大正3年の桜島大噴火によってできた溶岩地帯で、桜島ビジターセンター付近から鳥島展望所まで約3q続いている。
 黒々とした溶岩が連なる風景は桜島ならでは。足を踏み入れると、見知らぬ世界に迷い込んだような気分になる。いつもは市街地側から桜島を眺めてばかりなので、反対側から目にするのは新鮮! 一年中魚が豊富とあって、釣りを楽しむ人の姿もチラホラ…。
 木製デッキやあずま屋などがある「溶岩なぎさ公園」、今年3月に完成した人工海浜「レインボービーチ」など、着々とウオーターフロント計画が進む桜島。この夏は、また遊びに来たいな。      (呑)
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DATA
●旅館山下家
 住所-鹿児島市古里町1078
 電話-099(221)2126
 入浴時間- 7:00〜10:00
      14:00〜20:00
 料金 -600円
 休 -月に2、3回(不定)

●火の島めぐみ館
 住所-桜島町横山1722−48
 電話-099(245)2011
 営業- 9:00〜19:00
    (10/1〜3/31は18:00)
 休 -第3月曜日

●アルコ・バレーノ
 住所-桜島町横山1722−16
 電話-099(293)2323
 営業- 11:30〜14:00、
    18:00〜20:00
   (共にオーダーストップ)
 休 -なし

●溶岩なぎさ遊歩道
 住所- 桜島町横山
 電話-099(293)2525
【問い合わせ】桜島町役場観光課


イラスト  張 佐和子


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