Vol.13
9月某日
大根占までは垂水フェリーで約40分、垂
水港から35分。“遠い”イメージだったのに、あっとい
う間に到着した。湾の向こうに薩摩半島を望むドライブは
そう快!!
大根占町は「日本一夕日が美しい町」と呼ばれている。町営温泉
「トロピカルガーデンかみかわ」
の露天風呂からは夕日が眺められるそうだ。せっかくなので日没に合わせて入ることに。
内風呂は小さめだが、天井が高くて日差しが降り注ぐ。いよいよ露天へ。ドキドキして扉を開けると「ひゃー!!気持ちいいわー」。広がる大パノラマに、思わず身を乗り出す(注:立ち上がると国道辺りから見えます)。だって、開聞岳も佐多岬も一遍に見渡せるのだ。「夕焼けの色、沈む場所が日ごとに変わるから、毎日来ても飽きんよ」と地元の人。特に秋から冬は開聞岳方向に夕日が沈んで、美しいという。
お湯はぬるめなので、ゆっくり浸(つ)かれる。しばし日没を拝もう。赤、黄、白、青…と何層にもなったカクテルみたいな空は、刻一刻と変化していく。あぁ、生きていてよかった…。女性スタッフが「ここでは悩み事も忘れるくらい、穏やかな気持ちになれます」と言ったけど、分かるなぁ。一番星が出るころは、心の中を掃除して、すっきりした気分になっていた。
(ぽ)
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やってきたのは
「神川大滝公園」
。まず水量豊かな大滝と、たか〜い吊(つ)り橋に圧倒される。高さは、なんと68m。眺め、よさそう…。これは上ってみるしかないでしょ!
橋まで急な階段の遊歩道。虫や鳥の声、渓流の音が耳に心地いい。痛っ、落ちているのはクリの実。あっ、今横切ったのはカニ!?
いろいろ発見しながら歩くのは楽しい。が、橋はなかなか見えず、次第に息は荒く、足取りは重く…。(吊り橋までは、車でも行けます)
たどり着いたのは20分後。運動不足の体にかなりこたえたけど、滝つぼを見渡した瞬間、感動が押し寄せた。自然にできたとは思えない美しい地形と荘厳な滝!この景観は、高い場所からだからこそなのね。がんばって来たかいあった。
帰り道は、ゆっくり行こう。おおらかな気持ちになれたのは、大自然を目の当たりにしたから!?
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歩いたら、おなかがペコペコ。公園内
「大滝の茶屋」
でお昼にしよう。そうめん流しもあるけれど、10月後半で終わり。渓流沿いにあるため、秋がいち早く訪れるのだとか。
ご主人の栗脇拓さんにオススメ料理を聞いたら「地鶏うどん」(小鉢、ご飯、お新香付き800円)。大きな器に、地鶏がたっぷり。シイタケの裏側に詰めたつくね、鶏のだしが効いたつゆもおいしい。京都の割烹(かっぽう)で修業したというだけあって、上品な味つけ。
この地鶏、家で放し飼いにしているもの。卵も有精卵なんだって。「そろそろそば粉が出る時期。入ったら、麺(めん)を打ちますよ」。今度は「地鶏手打ちそば」、食べてみたい!
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国道沿いでお菓子屋
「Haraya」
を見つけた。入って目を引くのは、数々の菓子コンクール受賞盾とレトロなモノクロ写真。「開店当時の店と1代目。大正15年ごろね」とおしえてくれたのは、2代目原啓一郎さんの奥さまユキミさん。3代目は洋菓子担当とか。歴史を感じる〜!
なじみ客に、何がおいしいか尋ねた。「ジャンボ丸ボーロが一番。みんな、コレで育ったの。大阪に嫁いだ娘にも年に何度か段ボール箱いっぱい送るのよ」。1カ月は保存できて朝食、畑仕事や子供のおやつ…となんにでもOK。牛乳、お茶のどちらも合う。はちみつがたっぷり入って元気が出るのだそうだ。
1つ食べたら、生地はしっとりやわらかくて、素朴なおいしさ。「日が経(た)っても硬くならないので、いつもおいしく召し上がれます」と啓一郎さん。生活になじんだふるさとの味、お土産として買って帰ろう。
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DATA
●トロピカルガーデンかみかわ
住所-大根占町神川3464−10
電話-09942(2)0318
料金-300円
入湯時間-12:00〜20:00
休 -月曜日(祝日のときは火曜日)、
12月29日〜1月1日
●神川大滝公園
住所-大根占町神川2382
【問い合わせ】
09942(2)05111
(町企画課)
●大滝の茶屋
住所-大根占町神川2382
電話-09942(2)2120
営業-11:00〜15:00、
17:00〜22:00(予約のみ)
休 -月曜日
●Haraya
住所-大根占町城元602
電話-09942(2)1952
営業-9:00〜20:00
休 -元日
イラスト 張 佐和子
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