南日本新聞 霧島市f(エフ)メール
霧島市 2005年
11月9日
水曜日
第1号

霧島市からのお知らせ
世界にひらく、人と自然・歴史・文化がふれあう都市
《新着情報》
 『霧島市』が誕生しました。
 ホームページは http://www.city-kirishima.jp/
  旧1市6町のホームページは
  国分市 溝辺町 横川町 牧園町 霧島町 隼人町 福山町

 霧島市の市長選挙と市議会議員選挙 New!
  11月20日(日) 告示
  11月27日(日) 投票
 市議選は定数34ですが、初回の選挙に限り48とし、7市町ごとの選挙区を設けます。選挙区ごとの定数は、国分16、溝辺4、横川3、牧園5、霧島4、隼人12、福山4。

 消防吏員採用1次試験合格者 (10/14) New!
 霧島市職員採用1次試験合格者 (10/14) New!
 女性のための無料相談(国分) (10/11)
《イベント》
 霧島国際音楽ホール みやまコンセール New!
 11月17日(木)  霧島芸術の森を巡る旅
    19日(土)  エマ・カークビー&ロンドン・バロック
 12月11日(日)  おすぎ&京フィル おしゃべりシネマ館

 上野原縄文の森「災害考古学展」
 期間 10月8日(土)〜1月29日(日)
《人口情報》11月1日現在 更新
        人 口 127,896 人        男 性  61,765 人
        世帯数  55,498 世帯       女 性  66,131 人

【f(エフ)メールからのお知らせ】
 今朝の通勤途中、えらくパトカーや白バイが目につき、九州一周駅伝競走(4日から10日間)があることに気づきました。今日は大会6日目、鹿児島市から宮崎市までの9区間129.3kmで争われます。
 鹿児島は大会の半分を終え、累計7位とやや低迷気味です。6日に全日本大学駅伝を終えたばかりの第一工大勢が5日目より加わり、5日目の日間タイムは4位。鹿児島にも勢いが出てきました。
 大会は残り5日間。鹿児島チームには霧島市に関係する選手も数多く参加しています。ふるさと鹿児島の期待を背負った選手たちが、タスキをつなぎ、九州東部を駆けていきます。頑張れ!鹿児島。(聡)

◇◆◇  県内最新ニュース  ◇◆◇

 藺牟田池、屋久島永田浜 ラムサール条約に登録
ラムサール条約の登録湿地になった屋久島永田浜(上屋久町永田)  国際的に重要な湿地の保全などを話し合う第9回ラムサール条約締約国会議は8日、アフリカ東部ウガンダで始まり、日本一のウミガメ産卵地の屋久島永田浜(上屋久町永田)と、希少種のベッコウトンボが生息する藺牟田池(薩摩川内市祁答院町藺牟田)が同条約の登録湿地に決定しました。鹿児島県内の登録は初めて。日本国内ではほかに18カ所が新たに登録され、計33カ所が登録湿地となりました。
 条約に登録されたことで、国は県、地元自治体と協力して湿地の保全や管理を進め、生態系の維持に努めることが義務付けられました。3年ごとに開かれる締約国会議で保全状況を報告しなければなりません。
 屋久島の北西にある永田浜では、アカウミガメが北太平洋で最も高密度で産卵します。ウミガメは今年、のべ約3600頭が上陸、約1900回の産卵が確認されました。霧島屋久国立公園内にあり、登録面積は10ha。
ラムサール条約の登録湿地になった藺牟田池(薩摩川内市祁答院町藺牟田)  薩摩川内市の東端にある藺牟田池は6つの山に囲まれた周囲約4kmの火口湖です。ベッコウトンボの生息地保護区管理地区になっています。湖面に浮遊する泥炭形成植物群落は国の天然記念物。登録面積は60ha。
 県環境保護課の水谷知生課長は「鹿児島には他にも重要な湿地が多い。県もサポートするので、他の手本になるよう活動してほしい」と話しました。
 登録を受けて、薩摩川内市は25日、上屋久町は26日、それぞれ記念式典を開きます。
 締約国会議は15日までで、日本はオーストラリアと共同で、東アジア、東南アジア、オーストラリアにおける渡り鳥の生息地保全についての情報交換など地域間の協力拡大を提案しています。
 ほかの国内の登録地は次の通り。
 雨竜沼湿原(北海道)▽サロベツ原野(同)▽濤沸湖(同)▽阿寒湖(同)▽野付半島・野付湾(同)▽風蓮湖・春国岱(同)▽仏沼(青森)▽蕪栗沼・周辺水田(宮城)▽奥日光の湿原(栃木)▽尾瀬(福島・群馬・新潟)▽三方五湖(福井)▽串本沿岸海域(和歌山)▽中海(鳥取・島根)▽宍道湖(島根)▽秋吉台地下水系(山口)▽くじゅう坊ガツル・タデ原湿原(大分)▽慶良間諸島海域(沖縄)▽名蔵アンパル(同)

 競走馬に幸せな余生を/湧水に“養老牧場”構想
霧島芸術工房の敷地の一角で現在飼われている馬たち  現役を引退した競走馬などを自然の中で放牧しようという「引退馬の受け皿」構想が、湧水町で進んでいます。「馬の幸せな余生のスタンダードをここでつくりたい」と関係者は話します。
 町の誘致企業として、霧島アートの森に隣接する標高約700mの高原で宿泊棟や軽食棟、美術棟の整備を進めている「霧島芸術工房」(同町木場)と、北海道のリゾート地で乗馬指導員を務める小西英司さん(48)が協力。両者を中心に、年内にも引退馬を受け入れる運営組織をつくり、来春には芸術工房施設近くの牧場10haから本格的に始めたいといいます。
 競走馬としての実績が挙げられなくなって引退した馬は、肉用処分されてしまう例が多い。小西さんによると、そんな馬をみすみす処分に追い込まないための“養老施設”の牧場がイギリスではNPOなどによって数多く運営され、国内にも個人経営で十数カ所あります。
 今回湧水町では、「馬のいる風景をつくりたい」という芸術工房の考えと、小西さんが温めていた「引退馬が雄大な自然の中で群れで生活する本来の姿をつくりたい」という思いが一致。鹿児島では、馬の餌となる青草が北海道の倍の年4回収穫でき、コスト減につながることも大きな利点といいます。馬主から月3万円の預託料で預かって世話をする計画です。
 芸術工房は敷地一角に既に岬馬、ポニーを2頭ずつと馬5頭を抱え、10月下旬から「高原で楽しむ乗馬スクール」参加者募集を始めました。「いずれは引退馬のトレッキングツアーも組みたい」と小西さんは話します。霧島芸術工房=0995(54)1020。

南日本新聞ふるさとニュース(霧島市関連)
    【今週号のindex】
  1. 霧島市誕生/鹿児島県内61市町村に
  2. 一斉に閉庁式/霧島市誕生を前に
  3. [合併刻々]地区活性化事業補助金を創設/姶良中央地区合併協が最終会合
  4. [わが町フラッシュ]7日誕生の霧島市/6観光協会存続、新協会は“暫定”発足
  5. [移動編集局−137回]霧島市・上
  6. 国分の「ぴか逸フェア」見て/30店がこだわりの品
  7. 舞鶴中育ちのコスモス彩る/国分市
  8. 春には満開だ/鹿県花いっぱいコンクール最優秀受賞の国分小が花壇づくり
  9. 牧園町、森林療法に魅力/「基地」選定へ調査=国土緑化推進機構
  10. [岡山国体秋季大会]総評/女子団体活躍目立つ=底辺広げる取り組み必要
 ※ 合併前の記事は、旧市町村名の表記があります。
 
▼No.1(11/7付 夕刊) ▲index
霧島市誕生/鹿児島県内61市町村に
霧島市誕生を祝い、地元学生が製作した銘板を除幕する旧7市町長ら=7日午前8時、霧島市役所  国分市など7市町による「霧島市」が7日、新設(対等)合併で誕生した。新市の本庁舎では開庁式があり、新たなスタートを祝った。「平成の大合併」では県内11番目の合併。県内の市町村数は61になった。
 「霧島市」(国分、溝辺、横川、牧園、霧島、隼人、福山)の開庁式は本庁となった霧島市国分中央3丁目の国分シビックセンター前であった。旧7市町の首長や議員らが集まり、新市銘板を除幕。「県の中核都市に」と期待の言葉を述べた。
 多くの新市職員や住民も見守る中、市長職務執行者の津田和操旧隼人町長は「この日を迎えられ感無量の思い。県の中核を担う都市として飛躍を遂げてほしい」とあいさつ。来賓の伊藤祐一郎知事は「県内で唯一、人口増が望める魅力ある地域。歴史、産業、文化を調和させ、県央部の中枢をつくってほしい」と期待を述べた。式典の後、職員らは早速初日の業務を開始、窓口を訪れた市民に対応した。
 同日は市役所総合支所となる旧6町役場でも開庁式があった。市指定金融機関となったあいら農協も本庁、総合支所で業務を開始した。
 霧島市の人口は12万7896人(11月1日現在)で、鹿児島市に次ぎ県内第2位。面積は約603平方キロメートル。

▼No.2(11/5付 朝刊) ▲index
一斉に閉庁式/霧島市7日誕生を前に
霧島連山を正面に、町旗を降納する職員=4日、霧島町役場  合併して「霧島市」となる国分、溝辺、横川、牧園、霧島、隼人、福山の7市町は4日、業務終了後に一斉に閉庁式を行った。霧島町役場では、多くの職員や町議会議員らが庁舎を背に最後の記念撮影。吉村久則町長は職員に対し、「皆さんに応援していただき、霧島町を『霧島市』につなげることができた。町がさらに発展するように、新市でも活躍を期待している」とエールを送った。
 夕暮れに映える霧島連山を正面に見据え、この日のために下ろした新品の町旗と国旗が降納されるのを全員で見守った。

▼No.3(11/1付 朝刊) ▲index
[合併刻々]地区活性化事業補助金を創設/姶良中央地区合併協が最終会合
最後の会合を開いた姶良中央地区合併協議会=31日、国分市  11月7日の「霧島市」発足を控える姶良中央地区合併協議会(国分、溝辺、横川、牧園、霧島、隼人、福山)は10月31日、最後となる第41回会合を国分市の国分シビックセンターで開いた。
 協議では、8項目の調整結果を報告。新たな市単独のコミュニティ施策として地区活性化事業補助金を創設し、862自治会を対象に、高齢者・障害者支援や伝統芸能の継承などソフト事業の支援を行うことなどが了承された。
 このほか、来年2月12日、新市誕生記念式典を霧島市民会館で開くことを報告した。
 新市の市長職務執行者となる津田和操隼人町長は「合併協議会ではいろいろあったが、こうして無事ゴールインできた。合併後約20日間、市民やみなさんの協力をいただきながら一生懸命務めたい」と述べた。
 同協議会は約2年7カ月にわたり、協議会41回、幹事会50回のほか各専門部会を開いた。合併前日の6日に閉会した。

▼No.4(11/5付 朝刊) ▲index
[わが町フラッシュ]7日誕生の霧島市/6観光協会存続、新協会は“暫定”発足
霧島市観光協会の設立を決めた姶良中央地区観光協会合併推進協議会=10月28日、牧園町役場  7日の合併で霧島市となる1市6町の6観光協会は新市誕生に合わせ、霧島市観光協会を発足させる。ただし、6つの協会は従来の名称・活動を存続させ、新協会は2007年4月までに本格合併するための協議と補助金の受け皿を目的とする暫定的なもの。観光が大きな柱と期待される霧島市だが、これまでの合併協議では各協会で意見が食い違うことも多く、一本化には曲折も予想される。(国分支社・江田裕樹)
 「霧島市」内に現在ある観光協会は大霧島(牧園)▽安楽温泉(同)▽妙見温泉(牧園、隼人)▽国立公園霧島(霧島)▽国分市▽隼人町−の6団体。観光振興を主な目的に、宿泊業や飲食業のほか金融業、コンビニなどが加盟するところもあり、合計会員数は約450に上る。
 各会長や事務局担当者らは4月から姶良中央地区観光協会合併推進協議会をつくり、協議してきた。牧園町役場で10月28日開かれた最終の第6回協議会。当日まで各協会間の意見の相違が目立ち、結果として必要最低限の事項を盛り込んだ新協会の規約を承認するにとどまり、事務局も協議会同様、大霧島に置く。新市から観光協会への補助金交付先は1カ所と決まっているため、補助金を受ける目的を明記。合併協議も目的とするが、具体的には白紙の状態で、新協会は07年3月末で解散することを盛り込んだ。
 本格合併にはクリアしなければならない課題が多い。一つは組織の形態。現在は大霧島が社団法人で、ほか5協会は任意団体。まちまちな会費などとともに、統一が必要になる。事務局をいわゆる下場の霧島市本庁に置くか、現牧園、霧島町など上場に置くかも議論になりそう。
 観光協会のない溝辺、横川、福山からの会員をどう確保するかも検討課題になる。さらに慣れ親しんだ各協会の名称、類似イベントの統廃合なども協議に上る見込みだ。いずれも、これまでの協議で話題に上りながら方針すら決まらなかった経緯がある。
 協議会を終了しても、参加者の意見は分かれた。「霧島市の観光にどんなビジョンを持つのか、まず行政が示さなければならない」という声の一方、「どんな観光協会を組織するか、行政のビジョンとは別に考えるべきだろう」との意見もある。それぞれ持ち味があり、独自の工夫で観光客を集めてきた各協会の一本化は容易ではない。ただ、建設的な議論が進まなければ、新市の目玉となる観光が足踏みする可能性は否定できない。

▼No.5(11/5付 朝刊) ▲index
[移動編集局−137回]霧島市・上
 鹿児島県本土のほぼ中央部に7日、霧島市(国分市、溝辺町、横川町、牧園町、霧島町、隼人町、福山町)が誕生した。12万8000人という県内第2の人口を誇る“副都心”は、都市機能と豊富な自然が融合して多彩な特徴を持つ。空港を抱えるうえに高速道路が走る交通の要衝であり、日本で初めて国立公園に指定された霧島のある観光地であり、台地に田園が広がる県内有数の農業集積地でもある。あり余る素材を埋没させず、個性ある新市づくりにどう生かすのか、広がる期待を探った。
 ■交通の要衝/鹿児島空港を核に街づくり
ひっきりなしに飛行機が離着陸する鹿児島空港。管制塔からパイロットに次々と指示が飛ぶ  霧島市は県央に位置し、国道10号をはじめ九州縦貫自動車道、東九州自動車道が走る交通の拠点だ。何よりの強みが、空の玄関口・鹿児島空港の存在。霧島市の振興計画も、空港を核にしたまちづくりを掲げる。
 1972年に開港した同空港は、2004年度の利用者は、国内・国際線合わせて581万884人と全国9位を誇る。貨物も同年度、ブリや茶などの農水産物、県特産の黒豚など生鮮品を中心に過去最高の約4万トンを記録した。この全国有数の空港を抱えてきた溝辺町企画振興課の藤崎勝清課長補佐は「人口9000人弱の町では空港を活用した大きな事業は難しかったが、13万人都市になり可能性が広がる」と期待する。
 空港をはじめとする交通の便と、県内第2の人口規模。立地環境は抜群だ。合併を前に今年5月、空港近くの鹿児島臨空団地に初めて倉庫業者が立地した。溝辺町では撤退が相次いでいた久留味川工業団地に新規参入が続き、来年には全5区画で操業が始まる見込みという。
 「人を呼び込める空港は新市のメーン施設」。霧島市の商工観光部長に就任する、牧園町の長崎薫総務課長は語る。
 交通インフラ、産業の充実に加え、霧島山系から鹿児島湾までつながる新市は、温泉に恵まれ、茶や和牛といった農業、黒酢など特産品、霧島国際音楽祭など国際的にアピールできるソフトも多い。これら豊かな特徴をどう生かしていくか。
 「空港から最も遠い福山まで40分以内。各地域の持つ資源をどうつなげるか。空港を核に、恵まれた要素を生かす新市の力量が試される」。長崎課長は表情を引き締めた。
 ■霧島定住/空気、温泉、食材誘う
霧島の豊かな自然に引かれ、移住者が徐々に増えている=霧島町  霧島の豊かな自然の中で暮らしたい−。霧島連山のおひざ元・霧島町には約2000区画の別荘地があり、土地を求め定住する人も増えている。
 竹原利忠さん(64)は8月に同町大窪の別荘地に愛媛から越してきた。温泉好きで全国の温泉をめぐるうち、霧島の湯が気に入り、田舎暮らしにもあこがれ移住を決めたという。「温泉だけでなく自然が豊かで食材も豊富。物価も安く大満足」と竹原さん。旧串木野市出身の満留辰男さん(61)は昨年末、霧島の涼しい空気にほれ、同町田口の町分譲地に家を建てた。地域の三味線教室に通うなど活動を広げる満留さんは「これからは霧島がすみかになる。まちが元気になる手伝いができれば」と話している。
 町企画財政課によると、町が昨年売り出した温泉付き8区画は半年で完売。定年を控えた世代を中心に県内外から問い合わせも多いという。
 ■「若者のまち」国分・隼人/地域支える力育つ
さまざまなイベントでボランティアに活躍する「NAME」メンバー=8月、隼人町農村環境改善センター  国分・隼人地域は、第一工業大学、志学館大学、鹿児島高専を有する「若者のまち」。地域を支える若い力が育っている。
 国分市では第一工大生が「まちづくり舞鶴隊」を結成、昨年から夜間防犯パトロールに取り組む。隊員18人が3班に分かれ、国分署員らと週1回市街地を巡回。長重伸彦隊長(22)=同大4年=は「犯罪が少しでも減り、4年間暮らす街がよりよくなれば」と話す。
 隼人町に拠点を置くボランティア団体「NAME」は、地域の高校、大学など8校の学生を中心に57人で組織する。地域活動の裏方や託児ボランティア、福祉施設手伝いなどさまざまな事業で活躍中。「学生同士や地域とのつながりができ、まちに貢献できるのがうれしい」と鹿児島高専5年の福島英之代表(19)。「今までの活動を大事に、新しい霧島市でもいろいろな方の役に立てれば」と意気込む。
 ■みやまコンセール/本物の音、気軽に楽しむ
今年で26回を数えた霧島国際音楽祭。主ホールで開かれたファイナルコンサートには700を超える人が聞き入った=8月7日、牧園町のみやまコンセール  1994年にオープンした「みやまコンセール(霧島国際音楽ホール)」は、国内外トップクラスの演奏家のコンサート会場として、また若手演奏家の育成の場として、県の音楽文化をはぐくんできた。
 770席の主ホールは世界でも珍しい木の葉の形。ひだが無数に付いた壁は内側に傾き、ドーム形の天井は三角形の板で覆われている。すべてが豊かな音を出すために設計された。自らもトランペットを吹く同ホール芸術文化専門員、増森健一郎さん(41)は「ほかのホールとは音の広がりがまったく違う」と太鼓判を押す。
 その主ホールを使って、開館以来続くミニコンサートは500回を超えた。火、木曜に20人以上の鑑賞希望があれば開催される。オーディションで選ばれた契約演奏家が出演。増森さんは「本物の音楽を気軽に楽しんでほしい」と話す。
 ■中心街再生/横の連携模索
城山公園から見た国分市中心街。活性化へ向け再開発が進む  霧島市の商業の中核を担う国分市では今、中心市街地の活性化に向けた取り組みが進行中だ。一部では隼人町商工会との連携を図る動きも出始めており、周辺地域と一体となったまちづくりが期待される。
 国分市は1999年、「中心市街地活性化基本計画」を策定し、タウンマネジメント機関(TMO)となった国分商工会議所と共同でハード・ソフト事業を推進。既にJR国分駅周辺や大隅国分寺跡周辺の整備はほぼ終えており、残された課題は「空洞化の進む中心商店街の再生」(市まちづくり推進課)に絞られてきた。
 市や商議所は2006年5月に予定されている国分山形屋の増床移転を活性化の“起爆剤”としたい考えだ。もちろん、それだけで街に活気が戻るわけではない。中心商店街の6つの通り会は合併に合わせた連合イベントを企画。昨年からは地権者らを含めたまちづくり勉強会も始まっており、「『みんなで何とかしよう』という機運は盛り上がりつつある」(商議所)ようだ。
 合併を控えてほかの商店街との連携も始まった。「こくぶ縄文きずなカード」を運営する「情報タウンこくぶ」は8月、「はやと若鮎シール会」(隼人町)と合同で共通商品券を売り出し、10日間で1000万円分を完売した。大山隆弘事務局長は「今後も各町商工会と一緒になって商店街の魅力発信に取り組んでいきたい」と、連携強化に前向きな姿勢だ。
 ●霧島市への歩み
1889(明治22)年   町村制実施で敷根、東国分、清水、国分、東襲山、西襲
              山、西国分、溝辺、牧園、横川、福山の各村が誕生
1926(大正15)    国分村が国分町に改称
1929(昭和 4)    西国分村が隼人町に、福山村が福山町に町制施行
1930(昭和 5)    西襲山村が日当山村に改称
1934(昭和 9)    日豊線(都城−隼人)開通
1934(昭和 9)・ 3月霧島が全国初の国立公園指定
1935(昭和10)    東襲山村が霧島村に改称
1940(昭和15)・ 4 牧園村が牧園町に、横川村が横川町に町制施行
1950(昭和25)    霧島村が東襲山、霧島、日当山の各村に分村
1953(昭和28)    日当山村が町制施行で日当山町に
1954(昭和29)・ 4 国分町と清水、東襲山の両村が合併、国分町に。隼人、
              日当山の両町と清水村の一部が合併、隼人日当山町に
1954(昭和29)・ 5 国分町と敷根、東国分の両村が合併、国分町に
1955(昭和30)・ 2 国分町が市制施行で国分市に
1955(昭和30)・11 国分市に陸上自衛隊国分駐屯地が開設
1957(昭和32)・ 4 隼人日当山町が隼人町に改称
1958(昭和33)・11 霧島村が町制施行で霧島町に
1959(昭和34)・ 2 新燃岳が噴火
1959(昭和34)・ 4 溝辺村が町制施行で溝辺町に
1963(昭和38)・ 4 隼人町に国立鹿児島工業高等専門学校が開校
1968(昭和43)・ 4 国分市に九州学院大(現・第一工大)開校
1972(昭和47)・10 国分市に京セラ国分工場設立
1972(昭和47)・ 4 溝辺、隼人町に鹿児島空港開港
1973(昭和48)・ 8 国分市にソニー国分設立
1974(昭和49)・ 4 牧園町で第1回霧島競馬
1979(昭和54)・ 4 隼人町に鹿児島女子大(現・志学館大)開校
1980(昭和55)・ 8 第1回霧島国際音楽祭開催
1984(昭和59)・ 3 国分隼人テクノポリスが第1次地域指定
1984(昭和59)・ 5 牧園町で全国植樹祭、天皇陛下来鹿
1986(昭和61)・ 4 牧園町で中津川地震
1987(昭和62)・12 隼人町に県工業技術センター開設
1994(平成 6)・ 7 牧園町に霧島国際音楽ホール(みやまコンセール)落成
1997(平成 9)・ 5 国分市の上野原遺跡で国内最古最大級の縄文早期前葉の定
              住集落跡を発見
2000(平成12)・ 3 東九州自動車道の国分−隼人東開通
2001(平成13)・11 牧園町で全国育樹祭
2002(平成14)・10 国分市に上野原縄文の森オープン
2005(平成17)・11・7日 霧島市誕生
▼No.6(11/3付 朝刊) ▲index
国分の「ぴか逸フェア」見て/30店がこだわりの品
知恵を絞った“逸品”30点が並んだぴか逸フェア内覧会  各店自慢の商品やサービスの開発に取り組んでいた国分市の商店主らが3日から「ぴか逸フェア」を開く。霧島市の誕生に合わせ、ぴかっと光る逸品で、地元の店に足を運んでもらい、街の活性化につなげるのが狙いで30店が参加。1日、同市の国分商工会議所で内覧会があり、各店がケーキや衣類など1点ずつ持ち寄った。
 昨年、同商議所が3回の講習会を開催。今年4月に研究会を発足し月1回、同市中心市街地の飲食店や衣料品店、酒販店など異業種が集まり、知恵を絞ってきた。
 地元素材で作ったきな粉ケーキやサツマイモだけで作った焼酎の原酒、技術を生かした証明写真など、各店がこだわりの商品を掲げる。
 カフェバー経営の有川洋次さん(52)は、約4カ月の試行錯誤を重ね、鹿児島県産豚肉でソーセージを完成。「苦労しただけの逸品ができた。いずれは全材料を地元産でそろえたい」と意欲を語る。
 八坂通り商店街協同組合の児玉光生副理事長(55)は「個店ならではのアイデアとサービスで、大型店にはない魅力を打ち出し、まちに足を運んでもらうきっかけにしたい」。
 フェアは13日まで。参加店にはオレンジののぼりを掲げ、買い物券があたるスタンプラリーもある。

▼No.7(11/4付 朝刊) ▲index
舞鶴中育ちのコスモス彩る/国分市
市道を彩るプランターのコスモス  国分市の舞鶴中学校前の市道に生徒らが育てたコスモスのプランター800個が登場し、道行く人の目を楽しませている。
 名付けて「コスモス大作戦」。同市の市花コスモスの栽培を通じ、生徒の豊かな心をはぐくみ、命の大切さを知ってもらうのがねらい。
 夏休みに種をまき、1人1個ずつプランターで栽培。9月に襲来した台風14号を乗り越え、今は赤やピンクの花が次々と咲いている。
 生徒たちは10月26日、同校前の市道の両側に200mにわたってプランターを設置。同校3年の狩浦孝広君(15)は「登下校中に成長を見守るとともに、地域の人たちにも喜んでもらえたらうれしい」と語った。

▼No.8(11/5付 朝刊) ▲index
春には満開だ/鹿県花いっぱいコンクール最優秀受賞の国分小が花壇づくり
植え替えのため、円形花壇の花を一斉に抜き取る国分小児童たち  花作りを通して、豊かで優しい心をはぐくもうと、国分市の国分小学校は花いっぱいの学校づくりに取り組んでいる。10月に行われた2005年度の「鹿児島県花いっぱいコンクール」(県コミュニティづくり推進協議会主催)では最優秀賞を受賞、今は春咲きの花壇づくりに一生懸命だ。
 同校は、1人1鉢の管理や花壇の花での文字のデザイン、高齢者へ葉ボタンのプレゼントなどを展開。種子まきから育苗、開花、管理まで全過程で児童が主体的にかかわり、春はペチュニアやパンジー、秋はマリーゴールドやサルビアなどが校内を鮮やかに彩る。
 指導する市来吉孝教諭(36)は「朝の水かけなどすすんで世話をしてくれ、日々の活動の中で優しい心が自然と培われているよう」と目を細める。
 10月下旬から春の花壇作りが始まり、6年生97人は28日、直径15mの円形花壇でサルビアなど約1200本の花を抜き取り、肥料をまいた。別府尚弥君(12)は「まだ咲いているのもあったけど、春にはそれ以上にきれいな花を咲かせたい」と語った。
 県花いっぱいコンクールは県内24小中学校から応募があり、鹿児島市の吉野小も最優秀賞を受賞した。

▼No.9(11/2付 朝刊) ▲index
牧園町、森林療法に魅力/「基地」選定へ調査=国土緑化推進機構
森林セラピー候補地でマイナスイオンなどを測定する調査メンバーら=1日、牧園町の手洗散策路  国土緑化推進機構(東京)の森林セラピー(療法)研究会は10月31日から1日にかけ、森林の癒やし効果を科学的に解明する「森林セラピー基地」の候補地の一つ、牧園町で初の予備調査を実施した。調査担当者は「周囲に温泉など魅力的な素材が多い」と評価した。
 同機構は林野庁の外郭団体。森林の癒やし効果を生かして健康増進やリハビリに役立てようと昨年度、全国から候補地を募集。牧園町は基地となる霧島高原国民休養地と3カ所の散策路を申請し、全国31候補地の一つに県内で唯一選ばれた。
 1日は調査を担当する医学博士で森林総合研究所(茨城県つくば市)の宮崎良文・生理活性チーム長らが同町高千穂の手洗(てあらい)散策路を訪問。専用の機器を使い森林内の気温や風速などから算出する快適性、マイナスイオンの量、木々の放つ香りなどのデータを測定した。
 調査結果などをもとに、来年度の本調査を実施するか決める。訪れた人が楽しむために、周辺の魅力的な素材や自治体の姿勢も判断材料になるという。宮崎チーム長は「全国20カ所ほど見てきたが、温泉や天然アユ、乗馬体験など周辺の魅力の多さは一番ではないか。点を線、面にする自治体の努力に期待したい」と話した。

▼No.10(10/30付 朝刊) ▲index
[岡山国体秋季大会]総評/女子団体活躍目立つ=底辺広げる取り組み必要
逆転で初の全国優勝を果たし、喜ぶハンドボール成年女子の鹿児島の選手たち=10月27日、鏡野町多目的屋内運動場  第60回国民体育大会「晴れの国おかやま国体」は10月27日、秋季大会が閉幕し全日程を終了した。鹿児島県勢は総勢545人の選手団が奮闘、天皇杯(男女総合)順位が26位で昨年より5ランク、皇后杯(女子総合)は11ランク上げ13位だった。取材にあたった本社取材班が鹿県選手の活躍を振り返る。
 (運動部・堀浩明、三島盛義、角倉貴之、小田洋太郎、本坊弓子)
 −天皇杯、皇后杯とも昨年を上回る成績を残した。
 角倉 皇后杯は1999年の熊本国体以来、6年ぶりに10位台に入った。女子の活躍が目立ち、総合順位を押し上げた。
 本坊 ハンドボール成年女子(ソニーセミコンダクタ九州)は優勝で40点。バレーボール成年女子9人制(鹿児島銀行)同少年女子(選抜)も3位でそれぞれ48点、30点と大きく稼いだ。
 −印象に残った競技を挙げてほしい。まず団体から。
 角倉 ハンドボール成年女子は、実業団の日本リーグで活躍する選手たち。同リーグのライバルとの対戦となった決勝は、後半残り6分からの逆転で勝利への執念を見せた。3年ぶり出場のバレーボール成年女子9人制は準決勝で逆転負けしたが、3位決定戦では気を取り直して快勝した。
 三島 バレーボールは少年女子も3位。準決勝で審判の不手際にペースを乱され敗れたが、3位決定戦は複雑な気持ちで臨んだはずだが、よく切り替えた。
 弓道遠的の成年女子、少年男子は、ともに予選最下位通過ながら準優勝。決勝トーナメントでの集中力、精神力は見事だった。昨年のインターハイ準優勝、国体優勝の少年女子は重圧のかかる中、上位に入った底力を評価したい。
 小田 夏季大会のサッカー成年女子に出場した神村学園と鳳凰の高校生5人は、Lリーグ勢を下し4強に進んだ最大の功労者。この中から近いうちに日本代表が誕生すると信じている。
 −個人競技ではどうか。
 本坊 陸上少年男子A5000m決勝は上位6人が13分台で高校生としては高速のレースとなったが、そのなかで外国人留学生らを抑えて頂点に立った森(鹿実高)は圧倒的なスピードと、精神力の強さを全国に見せつけた。
 角倉 馬術は今年も入賞ラッシュだった。上村利幸、まゆみ(上村乗馬苑)は夫婦で4種目に入賞。成年男子6段障害飛越の春田(霧島高原乗馬クラブ)が2位、少年団体障害飛越が3位に入り国内トップレベルの力を見せた。
 三島 自転車短距離の花形・スプリント優勝の前田(鹿屋体大)の走りは素晴らしかった。勝利への意欲が前面に出た快走。普段ひょうひょうとしている前田が流した涙に感動した。
  ボウリング少年女子の片野坂あゆみ、彩ペアは念願だった姉妹出場し3位に入った。「一緒に国体の舞台に立つ」という目標を実現。堂々たる入賞だった。カヌーの少年男子レーシング・カナディアンシングルの坂元(串良商)は史上初の2年連続2冠。成年女子スラローム15ゲート2連覇の中山(第一工大)とともに、今後が楽しみだ。
 −岡山で感じたことは。
 角倉 各競技会場で接遇の簡素化が進んでいる様子だった。鹿児島の競技関係者も「国体開催県が2回り目に入って変わった」と話した。財政難の折、やむを得ないだろう。
 本坊 施設不足から民泊が多く、お寺も宿舎代わりに使われた。会場ではその地区の住民が手作りの横断幕で応援。ハンドボール成年女子の選手たちが優勝を決めた後、地元の人たちと喜び合っているのを見てうれしくなった。
 −鹿県勢の取り組み、強化や来年に向けては。
 小田 県勢の低迷に危機感を抱いた指導者や競技団体がさまざまな取り組みを始めているが、芽を出しつつある。今後も試行錯誤はあるだろうが、続けてほしい。
 本坊 陸上、カヌーなどでは中高合同の練習会を行っており、学校の枠を超えた育成策が実を結びつつあるようだ。実業団が少ない鹿児島県は、中高生選手に頼るところが大きい。
 三島 その一方で成年で選手の層の薄さを感じる。少年で活躍しても、鹿児島では就職口がなく県外へ出てプレーするケースもあるという。競技力強化だけでなく県内スポーツ全体のすそ野を広げる取り組みがほしい。
▲Top
 
発行 南日本新聞社 〒890-8603 鹿児島市与次郎1-9-33
担当電話 099-813-5315
配信停止][配信アドレス変更
ホームページ http://373news.com/
f(エフ)メールのお問い合せは f-kirishima@373news.com
■□インターネットに接続されている状態で、ご覧ください。
※f(エフ)メールに掲載された記事・画像を許可なく転載することを禁じます
Copyright 2005 Minami-Nippon Shimbun. All rights reserved.

南日本新聞社