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鹿児島県海上工事談合疑い 港ごとに特定業者が独占
(2009 11/06 10:41)
離島の建設業者に立ち入り調査する公正取引委員会の係官=5日午後1時ごろ
 鹿児島県土木部が発注し1999年4月〜2009年9月末までに落札が決まった港湾工事(落札額5000万円以上)で、港別に特定の業者が受注を独占、落札率が高止まりしていることが5日、南日本新聞の調べで分かった。関係者によると、地域や港別に“本命”業者が存在。特定業者が受注し続ける工事を「維持港」「継続物件」と呼び、談合を繰り返していた疑いがある。
 県内の主要47港のうち、硫黄島港(三島村)や福山港(霧島市)、前籠漁港(十島村)、戸崎漁港(いちき串木野市)、加治木港(加治木町)、小湊漁港(南さつま市)、川尻漁港(指宿市)の7港で、すべての工事を1業者(共同企業体JV含む)が受注。これらは、予定価格で落札額を割った落札率は95.8%〜97.5%と高止まりしている。
 特定業者が独占する占有率が高いのは隼人港(霧島市)や西之浜漁港(十島村)、羽島漁港(いちき串木野市)、川内港(薩摩川内市)など。独占が確認できない鹿児島港(鹿児島市)、葛輪漁港(長島町)、志布志港(志布志市)を除く44港860件の工事での占有率は平均78.8%。
 和泊港(和泊町)や知名漁港(知名町)などでは2社が年度や半期ごとに交互、または会社規模に応じて一定期間で受注を繰り返している。
 複数の建設関係者によると、受注業者は工事に必要な作業船の係留港や経営者の出身・本籍地、生コンなど資材を運搬しやすい地域といった要件を基に決定。工事実績も加味し、長年にわたって談合を繰り返し、独占を続けてきた。
 さらに「港湾工事は金額が大きく、工期が比較的短いため利益が出やすい」とされ、受注業者は談合協力したほかの業者を集め、「勉強会」と銘打った会合を主催。利益の一部を分配することもある。県内大手が取り仕切る談合に協力させるため、ほかの業者に一部の工事を割り振ることもあるという。
 逆に、地域を越えて工事を融通し合うことも。発注工事が少ないときや、独占業者が指名停止を受け受注できない場合は、ほかの地域を取り仕切る別の業者とJVを組んだり下請けに入り、売り上げを確保。公共事業が減少してきた最近はこうした「出稼ぎ」を互いに繰り返してきた。
 数社による独占について、鹿児島県港湾漁港建設協会(植村久会長)の福満義博専務理事(61)は「海上工事は船や潜水士などを必要とする特殊な工事。業者の数がもともと少ないこともあるだろう」と説明している。
 
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