『世界の果てに、くるま置いてきた』#6より(C)AbemaTV, Inc.
ABEMAでは、『世界の果てに、○○置いてきた』シリーズ第3弾となる『世界の果てに、くるま置いてきた』の#6を、2日午後9時に放送。、バングラデシュ北部の都市・ボグラに移動した。
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『世界の果てに、○○置いてきた』シリーズ(通称・せかはて)は、著名人を世界の果てに置き去りにし、そこから垣間見える現地のリアルな様子や旅での触れ合いを通して、「人はなぜ旅をするのか?」「“人生”という旅の目的は?」という考えに迫るドキュメンタリーバラエティー。これまで放送した2シリーズでは、実業家の西村博之と俳優の東出昌大がアフリカ横断、南米横断に挑戦してきた。シリーズ第3弾となる『世界の果てに、くるま置いてきた』では、ほぼ“人生初海外”となるお笑いコンビ・令和ロマンのくるまが、移動手段はローカル路線バスやヒッチハイクなどの基本陸路のみというルールの中、南アジア縦断を目指している。
バスターミナルへと向かう中、三輪タクシーで移動していたくるまは、突如表情を曇らせ、「お腹が痛いです」と異変を明かす。「マジで耐えるしかないタイプの腹痛」と苦悶しながらも、なんとかボグラ行きの高速バスに乗ったが、出発直後、大渋滞に巻き込まれるまさかの事態に。まったく動かないバスの車内で地獄の腹痛に耐えるくるまを残し、旅に同行する大前プジョルジョ健太ディレクターは渋滞の原因を探りに降車。渋滞の先頭付近に迫ると、「カメラを下ろせ!」と迫られたり、謎の食べ物を臆せず試食していく。
立ち往生から3時間半が経過したところでバスが動き出し、ようやくボグラに到着。くるまはこの日、「奮発した宿です」と高級ホテルを予約。ホテルへ向かう道中では、「泊まりたかったんですよ、せっかくならリゾートホテルに」と口を開くと、「正直ね、今までのホテルも、案外綺麗って言ってたけど、泊まってみると意外としんどい」「虫が基本かなり発生する。蚊はいるし、体中は痒い、バスも寒かった、お腹も痛かった」と吐露。トラブル続きの旅に、「さすがに1回休みたい」と弱音を漏らす場面もあった。
そして、念願の高級リゾートホテル・モモインに到着したくるまは、遊園地やショッピングモール、ヘリポートまである想像以上の豪華さに「何ここ!?」と一気に元気を取り戻す。ウェルカムドリンクで迎えられ、荷物を運んでくれるポーターも登場、金の装飾で統一されたエレベーターなど、まさに高級ホテルといった様相に期待が高まる中、宿泊する部屋へと足を踏み入れたくるまは、「しゃー!」と雄叫びを上げて大興奮。その様子に、「どこ泊まってるんですか」「ここいくらですか?」と思わずツッコミを入れたディレクターは、くるまから「1泊約1万6250円」と明かされ、“過酷な旅”という番組テーマを振り返りながら「番組の趣旨と全然違う…」と困惑した表情を見せた。
夕食はホテル内のレストランへ行こうと提案したくるまは、「屋台とか行かなくていいですか?」「出ましょうよ、モモインから」というディレクターの言葉に、「モモインからは出ません!権利があるので、モモインにいる」と固辞。“ディープなバングラディシュの旅を届けたい”というディレクターの主張に対し、くるまは「バングラデシュのことをちゃんと伝えるなら、都合良くないですか?」と反論する。
くるまは「島から始めて、船に乗って…CNG(三輪タクシー)で…ゴミゴミした場所で子どもがいて…そういうところばかり取り上げようとするのは偏向報道を感じます」と力説し、「持たないですよ、こういうところ泊まらなかったら。インドの国境越えられない」「全員ここで英気を養って、明日からがんばりましょう」と論破。最終的に「(いいホテルに宿泊できて)正直嬉しいです」と本音と笑みをこぼしながら受け入れたディレクターだったが、くるまと別れた場所では「難しいロケですね…」と、複雑な心境を吐露した。
また、ホテルのレストランで夕食を済ませたくるまは、「番組のテイストと違うのは、それは申し訳ない。需要があることは否定しないけど、それだけじゃなくて良くないですか?」と切り出す。続けて「あれってどこかで“日本がこれではなくて良かったね”みたいなところがある。芸人も下に見れないと笑えない。特に俺らはそういう対象」と前置きすると、「『金持ちが何をやっても笑えない』『慶應行ったやつが何をやっても笑えない』とか、そういううまくいっているものを、褒めたり笑ったりできるようになればいいですよね」とコメント。バングラデシュで異質の輝きを放つモモインを肯定すべきだという真意を語ったくるまに対し、ディレクターが抱いた本音とは…。