韓国で“薬菓沼”にハマる人が続出!? 話題の“ヤッケティング”とは?【ハングクTIMES】

2025/11/14 16:10
韓国で“薬菓沼”にハマる人が続出!? 話題の“ヤッケティング”とは? 撮影:峰岸真由
韓国で“薬菓沼”にハマる人が続出!? 話題の“ヤッケティング”とは? 撮影:峰岸真由
皆さまこんにちは。美容が好きすぎて韓国に移住した、美容ライターの峰岸真由です。最近、韓国では“薬菓(ヤッカ)”という伝統的なお菓子が大ブームなんです!みなさんはご存知でしたか?SNSでは「今日もヤッケティング失敗」という投稿が飛び交うほど、人気店の薬菓を求める人が急増中。そもそも「ヤッケティングってなに?」と思った方も多いはず。実はこれ、薬菓+チケッティングを掛け合わせた新語で、まるでコンサートチケットのように“購入争奪戦”が起きていることから生まれた言葉なんだとか!

【写真】美しい!種類豊富なTONGTONGEの“薬菓クッキー”

ということで今回は、実際に現地で食べて「これは絶対おすすめしたい」と感じた人気店を、韓国在住美容ライター峰岸が、3つご紹介していきます。「次の韓国旅行で話題のスイーツを味わいたい」「韓国っぽいお土産を探している」という方は、ぜひ最後までチェックしてくださいね!

■“薬菓”とは?

“薬菓(ヤッカ)”は、小麦粉にハチミツ・ごま油・シナモンなどを加えて揚げた韓国の伝統菓子です。実は私も韓国に住む前は、名前しか知らず、初めて口にしたのは韓国に住んでから!日本ではなかなか見かけないお菓子なので、韓国人の友人に勧められて食べたときの感動はいまでも覚えています。

もともとは祝い事や祭事などで食べられてきた“おめでたいお菓子”でしたが、最近はカフェ風にアレンジされた“進化系薬菓”が続々と登場!おしゃれなパッケージや新しいフレーバーで、若い世代の間でも大人気なんです!見た目はクッキーのような丸い形をしていて、外はもちっとした弾力があり、中はしっとり柔らか。口に入れた瞬間、やさしい甘さがふわっと広がる、韓国ならではの伝統スイーツで、一度食べたらやみつきに。韓国に来た際は、ぜひ一度“本場の薬菓”を味わっていただきたいです!

■“薬菓”が人気の理由は?伝統×トレンドが生んだ新ブーム!
一見、昔ながらの素朴なお菓子のように見える薬菓。しかし、再ブームの背景には「伝統×トレンドの融合」や「SNS」「健康志向」といった3つの背景があるんです!

(1)伝統とトレンドの融合
古くから愛されてきた薬菓が、今の世代に合うようにアップデートされています。シンプルな形にしたり、パンやアイスクリームにアレンジしたり、ミニマルなパッケージで登場したりするなど、一気に“韓国っぽい”スイーツに進化しました。韓国では、昔流行ったものが今の感性で新しく生まれ変わることが多く、まさにそんな“ニュートロ文化”の波に乗って、薬菓も再ブームを迎えています!

(2)SNSでの拡散
インスタグラムやTikTokでは「#ヤッカマッチプ/薬菓のおいしいお店」というハッシュタグがトレンド入り!そこから「ヤッケティング」という新語が生まれ、“並んでも買いたいスイーツ”として話題が広がりました。
(3)健康志向の高まり
最近の薬菓は、油を控えたり、米粉やナッツを使ったりと、ヘルシーなアレンジが増えてきているんです!美容大国・韓国では「罪悪感の少ないスイーツ」として注目され、男女問わず人気を集めています!

さて、いま再び注目を集めている薬菓ですが、ソウルのあちこちで専門店や人気カフェがオープンし、週末には行列ができるお店も少なくありません。ここからは、実際に現地で食べて「これは本当においしい」と感じたおすすめの3店舗をご紹介していきます!

■GOLDEN PIECE

まず1店舗目は、狎鴎亭(アックジョン)をはじめ、漢南洞(ハンナムドン)や明洞(ミョンドン)などにも店舗を展開する薬菓専門店「GOLDEN PIECE」。韓国の“ラグジュアリー・薬菓”ブームをけん引している人気店で、ショーケースに並ぶ薬菓はまるでジュエリーのよう。見た目も味もとてもシンプルで上品なので、薬菓を初めて食べる方にもおすすめです!

そして、味の種類はとても豊富!私はいつも自分へのご褒美用に7個入りを購入しています。おすすめは、シンプルなゴマ味や黒胡麻味。よもぎ味も香ばしくて、とても気に入っています。また、薬菓といえば一般的には丸い形が定番ですが、ここの薬菓は少し珍しい長方形のフォルム。ちょっとしたおやつやティータイムにもピッタリのサイズ感です!

そして私は、日本に帰るときにはいつもここで薬菓を買い、家族や友人へのお土産にしています。韓国にしかない伝統菓子で、パッケージも上品なので、贈り物にすると喜ばれること間違いなし。週末はかなり混み合うため、ヤッケティングするなら平日が狙い目です。

▼information
ゴールデンピース
住所:ソウル特別市 江南区 狎鴎亭洞 494,B1
(ギャラリア百貨店 WEST館 地下1階)
最寄駅:水仁盆唐線「狎鴎亭ロデオ(アックジョンロデオ)駅」7番出口から徒歩約1分
※GOLDEN PIECEの店舗はいくつかあり、今回は私が訪れた狎鴎亭にある店舗の情報をご紹介します。
営業時間:10:30~20:00 / 金・土・日:10:30~20:30
定休日:ギャラリア百貨店の休館日に準ずる

■TONGTONGE

続いて紹介するのは、ソウル・狎鴎亭ロデオ(アックジョンロデオ)にある「TONGTONGE」。薬菓を現代的にアレンジしたスイーツが大人気のカフェです。

ここは薬菓を現代風にアレンジした「薬菓クッキー」が大人気で、ピスタチオや黒ごま、チーズなど、フレーバーの種類も豊富で、どれにしようか迷ってしまうほど!ひと口食べると、しっとりほろっとした食感と、香ばしい甘さがふわっと広がります。

私はノーマルの薬菓クッキーを食べたのですが、コーヒーとの相性も抜群でした!お持ち帰り用の袋もシンプルでかわいいので、多めに買ってお土産にするのもおすすめです!

▼information
TONGTONGE
住所:ソウル特別市 江南区 新沙洞 662-9
最寄駅:水仁盆唐線「狎鴎亭ロデオ(アックジョンロデオ)駅」6番出口から徒歩約3分
※TONGTONGEの店舗は2つあり、今回は私が訪れた本店の情報をご紹介します。
営業時間:10:00~21:30
定休日:年中無休

■ミルグァバン

最後に紹介するのは、南大門(ナンデムン)近くにある「ミルグァバン」。韓国の人気テレビ番組でも紹介されたことがある、地元で愛される手作り薬菓の名店です。店名の「ミルグァバン」は“小麦とお菓子の部屋”という意味で、昔ながらの製法で丁寧に揚げた薬菓は、外はやわらかく中はしっとりとした食感。噛むほどにハチミツの甘さと香ばしさが広がります!

中でも人気なのが、ジェラートと薬菓を組み合わせた「ジェラート薬菓」。伝統とトレンドをかけ合わせた新しい楽しみ方として、地元の人だけでなく観光客にも大人気なんです!私が訪れたときも、テレビで見たというお客さんが多く、店内は常ににぎやかな雰囲気で、ウェイティングもありました。手作りならではの素朴さと温かみを感じられる一軒です。

▼information
ミルグァバン
住所:ソウル特別市 中区 南大門路三街 98
最寄駅:4号線「会賢駅(フェヒョン)駅」7番出口から徒歩約9分
営業時間:11:30~19:30(19:00ラストオーダー)
定休日:日曜日・月曜日

韓国で進化を続ける薬菓ブーム。みなさんも次の渡韓では、“ヤッケティング”に挑戦してみてはいかかでしょうか?韓国ならではの昔ながらの味わいを大切にしながら、デザインやフレーバーを現代風にアップデートした“進化系薬菓”が続々と登場しています。上品なビジュアルとやさしい甘さは、韓国旅行のお土産にもぴったりです!

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