
南日本新聞の「黒ヂョカ」は、1951(昭和26)年2月17日付に初登場しました。読者の身の回りで起きたユーモア話を、登場人物の似顔絵をつけて紹介する名物企画です。ウェブでもお楽しみください。
黒い珍客
2022年11月19日

○…作業が進み、追加の材料を取りに向かうと、黒いひもが微妙に動いている。よく見ると真っ黒なヘビ。「こんなヘビは見たことがない」と捕まえた次男さん。「飼ってみようかな」とつぶやくと「それなら何か食べさせんと」と政子さんも応じる。カエルかミミズかと思案しつつ一夜が明けた。
○…ヘビは翌朝も容器の中でおとなしくしていた。近所の人も「珍しい」と口をそろえ、昼過ぎには見物客も。ところが見せようと確認すると、ヘビは姿を消していた。買い物から帰ってきた政子さんは「かわいそうに。何も食べさせてもらえなかったねぇ」と珍客を哀れんだ。
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