黒ヂョカ

 南日本新聞の「黒ヂョカ」は、1951(昭和26)年2月17日付に初登場しました。読者の身の回りで起きたユーモア話を、登場人物の似顔絵をつけて紹介する名物企画です。ウェブでもお楽しみください。

黒い珍客

2022年11月19日
 ○…指宿市新西方の無職田之上次男さん(83)は日曜大工を得意にしている。先日、妻政子さん(79)の要望を受け、自宅裏に物干し場を作ろうと計画した。材料の鉄パイプを集めて黒いひもで束ね、母屋の横に積んでおいた。

 ○…作業が進み、追加の材料を取りに向かうと、黒いひもが微妙に動いている。よく見ると真っ黒なヘビ。「こんなヘビは見たことがない」と捕まえた次男さん。「飼ってみようかな」とつぶやくと「それなら何か食べさせんと」と政子さんも応じる。カエルかミミズかと思案しつつ一夜が明けた。

 ○…ヘビは翌朝も容器の中でおとなしくしていた。近所の人も「珍しい」と口をそろえ、昼過ぎには見物客も。ところが見せようと確認すると、ヘビは姿を消していた。買い物から帰ってきた政子さんは「かわいそうに。何も食べさせてもらえなかったねぇ」と珍客を哀れんだ。

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