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 小学生に聞く「将来就きたい職業」の調査で近年は「ユーチューバー」が上位に入るようになった。動画投稿サイトのユーチューブに作品を投稿することをなりわいとする人のことである。

 投稿した動画の再生中に広告が流れ、再生時間などに応じて広告料が支払われる。いかに注目される動画にするか、発想力が問われる。一握りとはいえ、年に数億円稼ぐ人もいるという。動画をつくる面白さとともに憧れる理由だろう。

 スマートフォンが世界に普及し、今や誰でも手軽に情報発信できる時代である。動画投稿アプリも数々登場し、多くの斬新な作品が生み出されている。とりわけ、最近気になるのは「TikTok(ティックトック)」である。

 音楽に合わせた15秒程度の動画をつくり公開するもので、若者を中心に人気が高い。正直なところ、スマホの操作もおぼつかない身にはよく理解できないが、投稿者が楽しそうなのは間違いない。利用者は世界で8億人を超すという。

 注目されるのは、このアプリを排除する動きが米国などの政府レベルで広がっていることだ。中国企業が運営しているため、個人情報が中国へ流れる懸念があると理由を挙げている。統制を強める中国への不信もあろう。

 軽妙に歌い踊る動画に、何とも不似合いな陰謀めいた話に気がめいる。どろどろした政治的思惑は子どもたちの夢にふさわしくない。