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 盆に合わせた求人広告が、先日の本紙1ページ分を埋めていた。民間だけでなく役所も複数載っている。「U・Iターン大歓迎」との文字が躍っていた。

 帰省した折に、古里での就職を考えて家族で語り合った人もいるはずだ。コロナ禍のために雇用情勢は厳しさを増しているが、何とかいい縁が生まれてほしい。

 志布志市は今月から、地元就職を希望する人と、人材確保を目指す地場企業をつなぐ就職説明会をオンラインで始めた。職を求める学生らは意中の企業と1人で対面する。行政が“仲人役”を務めるのだから安心感もあろう。

 初の試みとなる市の担当者は「志布志ですぐにでも就職してほしいのはもちろんだが、地元企業を知ることで将来の就職先の候補にしてもらいたい」と期待する。今月末には3回目の申し込みを締め切り、来月5日に開催する。

 民間の調査では来春卒業予定の大学生の求人は前年に比べて約15%減り、リーマン・ショックの影響が残っていた10年前以来の落ち込みという。学生優位の売り手市場は一変、企業は採用に慎重になり内定を取り消された学生も少なくない。

 オンラインは直接向き合って話せないのがもどかしい。だが、学生にとっては全国どこにいても企業の担当者と接触できるメリットがあり、都会から地方への人の流れが期待される。むろん地元企業にとっても良縁を結ぶチャンスである。