( 11/22 付 )

 早朝、ランドセル姿の小学生を見かけて「こんな時間から学校に行くのか」と驚くことがある。最近は親たちの事情でやむなく登校を早めている子どももいると聞き、合点がいった。

 保護者が出勤前に子どもを送り出せるように、開門を午前7時半より前にできないか-。そんな議論が鹿屋市議会であった。門の前で長い時間を過ごせば児童の事故が心配だという。もっともな指摘にも思える。

 同市の23校のうち18校が開門時刻を定めており、7時2校、7時15分~7時半は7校、それ以降は9校と分かれる。学校の規模や校区の広さなど地域によって事情は違うようだ。市側は「保護者には必要以上に早い登校をできるだけ控えるようにお願いし、各学校には安全対策を求める」と答えた。

 開門を早めると、先生の負担はさらに増える。働き方改革を進める学校現場にとっては悩ましい問題だろうが、保護者の要望に少しでも応えられるよう工夫する余地もあるのではないか。

 文部科学省は都道府県教育委員会に対し、保護者への連絡のデジタル化を求める通知を出した。休日の部活動は民間委託する方針も掲げている。業務を効率化するアイデアはいろいろありそうだ。

 あすは勤労感謝の日である。先生たちが疲れた表情を見せるのでなく、余裕を持って子どもと長い時間接することができれば、学校はもっと輝きを増すに違いない。