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 献血キャンペーンとかけまして、「たつてと」と解く。そのこころは。どちらも、ち(血)が足りない-。ネット上に見つけた謎かけだ。だが笑って済まされないほど血液の確保が厳しくなっている。

 鹿児島県赤十字血液センターによると、昨年4月からの県内の献血者は21日時点の年度累計で計画人数を1600人分、下回る。九州他県から補っているものの、年明けの大雪で献血バスが出せなかった地域も多い。今後が心配という。

 例年冬場は体調を崩しやすく、献血に二の足を踏む人が多い。新型コロナの影響を受ける今年は、より深刻だ。在宅勤務や遠隔授業が広がり、協力を求める場がめっきり減った。

 日本赤十字社は、2月末まで「はたちの献血」キャンペーンを展開している。「献血する人は減っても、待ってる人は減らない」。CM動画のメッセージは、輸血が必要な人に思いを寄せるよう訴えかける。 

 霧島市は市報1月号で特集を組んだ。2019年度、県内19市の中で、献血者数の人口比割合が一番高かった。そんな街の自負がある。命をつなぐ身近なボランティアを今こそ、と呼び掛ける。

 市職員がアイデアを出し合ったキャッチコピーは「献血は助け合う力(血から)」。コロナ禍を背景に、寄付や署名活動をする若者が増えているらしい。人ごとではないという意識の芽生え、その一歩が「共助」の心を育む。