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 これはまた絶好の応援席があったものだ。きのうゴールした県下一周駅伝。おとといの紙面を飾った出水市立野田小学校の応援写真に目が止まった。スタート地点を正面に望む校内の築山からエールを送る児童の姿も見える。

 例年なら全校児童が沿道に並ぶが、今回は新型コロナウイルス下でままならない。代わりに12チームの応援ポスターを掲げ、体育の時間だった3年生37人が距離を保って陣取った。マスク越しでも熱い思いが届いたに違いない。

 人垣のない沿道は正直なところ物足りない。ただ、本社サイト上に設けた「チームいまここ」がレースを刻々と伝えるなど、インターネットを通じて流された情報は、実況中継のように臨場感があった。

 各地の地域FM局の配信も新たな試みだった。中継所で走り終えた選手にインタビューしたり聴取者から各チームへのメッセージを流したり、局を越えて声のたすきをつないだ。地元を盛り上げる細かな情報発信に頭が下がる。

 レースはまれに見る接戦だった。49年ぶりに総合を制した日置は、繰り上げスタートの劣勢をはね返した初日の日間優勝など見事な粘りだった。第2日の出水、第4日に競り合った曽於と肝属など、郷土入りチームの健闘も光った。

 リモートを余儀なくされて観戦風景は様変わりしたが、変わらぬ感動を残した5日間だった。力走した選手に拍手を送りたい。