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 昭和のテレビアニメ「一休さん」に登場する「どちて坊や」は、愛らしいのに煙たがられる。次々に疑問が湧き起こり、「どちて(どうして)?」を連発して周りの人を困らせるからだ。

 子どもの質問に悩まされるのは珍しくない。校則問題を取り上げた先月の本紙オセモコ面にもあった。「ランドセルは何色でも良いのに、ヘアゴムの色はなぜ決まっているの」。確かになぜ、である。

 学校という集団行動の場でルールが必要なことは理解できる。それでも校則への疑問の声が上がるのは、非行防止といった名目で、理不尽に感じるものがあったからだろう。

 細かすぎる、厳しすぎるといった指摘を踏まえ、校則は全国的に見直されつつある。鹿児島市内の公立小中学校では、「下着は白色限定」の決まりが姿を消した。南さつま市の金峰中学校は、性的少数者(LGBT)に配慮して性別を問わず制服を選べるようにした。

 県内には髪形などの規則見直しを生徒たちが話し合う学校も出てきた。教師側も対立せず、主権者教育の一環と背中を押しているという。自分の意見をルールに反映させる取り組みは責任の大きさを知る大切な学びとなろう。

 新年度が始まって2週間、進学先で納得できない決まりに気付いた子もいるかもしれない。疑問は友達や先生に話して一緒に考えてみよう。少しでも減らしたい校則の「どちて」である。