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 トッププロと同じ道具を使ってみたい。そんなゴルフ愛好家は少なくない。ドライバーにアイアン、パター、ボール…。大舞台で再三ピンチをしのいだ逸品ならなおさらだ。

 ゴルフ用品売り場が活気づいている。むろん松山英樹選手が米マスターズで日本男子初のメジャー制覇を果たしたからである。早速新調した道具を携え、いそいそとコースや打ちっ放しへ向かう方もおられよう。

 密になりにくいレジャーとしてゴルフを始める若者が増える中の快挙だった。人気低迷が続く国内男子プロ界が巻き返すきっかけにもなれば、若手の活躍で盛り上がる女子とともに再びブームを呼ぶかもしれない。

 メジャー2勝目に加えて期待されるのは、代表選出が確実な東京五輪だ。「無事開催されるなら、金メダルへ向けて頑張りたい」。開幕まで100日を切り、言葉には不安と自信がのぞく。

 テニスでは4大大会制覇と五輪金メダルを合わせて「ゴールデンスラム」という。4年に1度しか巡ってこないチャンスに挑戦してほしいが、開催は新型コロナの感染状況次第だろう。自民党の二階俊博幹事長が中止の可能性に言及するなど不透明感が増している。

 でも松山選手は動じまい。マスターズ優勝の陰にピンチになっても「怒らず、受け入れる」心構えがあったと聞く。思い通りにならないコロナ禍である。道具だけでなく、まねてみたい。