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 囲碁、将棋や人生ゲームといったボードゲームが人気らしい。新型コロナウイルスの流行で巣ごもりを強いられ、家で過ごす時間が増えた。家族で遊ぶのだろうか。機械でなく人が相手の温かみがいい。

 「オセロ」を楽しむ家庭もあるかもしれない。正方形64升の緑色の盤上で、表裏白黒の石の数を競う。世界大会が開かれるなど広く親しまれているが、1973年4月に東京の玩具メーカーが発売した日本発祥のゲームである。

 日本オセロ連盟によると、故長谷川五郎氏が戦後間もないころ、囲碁をよく知らない友達のために考えた遊びが原型になっているとされる。後に試作品をメーカーに持ち込み商品化につながった。長谷川氏は連盟を立ち上げ普及に努めた。

 鹿児島市では子どもを対象に本格的な大会が定期的に開かれ、裾野が広い。大会が中断して1年を超えるが、対局の場をインターネット上に求めるなど少しも熱は冷めない。中には中学生が呼び掛け、全国規模で対局を重ねるケースもある。

 鹿児島大会を主催する木村純治さんは「子どもたちはアプリを活用するなど試行錯誤を重ねてきた。かえってネットで経験を積み、腕を磨いている」と舌を巻く。上達を目指す熱意を見習いたいものだ。

 オセロは「覚えるのは1分、究めるのは一生」と言われ奥が深い。きょうからの大型連休、世代を超えた知恵比べはどうだろう。