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 「5月5日は何の日?」と聞かれ、こちらを思いつく人はそれほど多くないかもしれない。きょうは自転車活用推進法に定められる「自転車の日」でもある。

 環境に優しく、健康増進も図れる自転車への理解を深める狙いだ。関係団体が啓発イベントを東京都内で開くのが恒例となっている。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によって昨年は中止に追い込まれた。緊急事態宣言と重なった今年はオンラインで開催する。

 ただ、コロナ禍は自転車業界に追い風となっている。通勤や通学時の「密」を避けて、巣ごもり中の運動不足を解消したい-。こうしたニーズが生まれ、関心は高まっているようだ。

 好機を逃すなとばかり、鹿児島県内の自転車愛好家でつくるグループは、史跡巡りと銀輪の組み合わせを提案している。自分のペースで走ることができ、車のドライブでは見過ごしがちな眺望や足元の自然とも出合える魅力があるとアピールする。

 鹿児島市郡山地区にある二つの周遊コースはアップダウンが少ないのが特徴だ。負荷が大きくなり過ぎないように配慮したという。市内で自転車店を営む山田博幸代表は「誰でも楽しめるが、できれば親子で走ってほしい」と願う。

 新緑の中を自転車に乗って親子で駆け抜ければ、ウイルス対策に縛られる煩わしさからしばし解放される。思い出に残る「こどもの日」にもなるだろう。