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 米国ワシントン州で1947年、実業家が自家用飛行機を操縦中に高速で飛行する9個の奇妙な物体を目撃した。未確認飛行物体(UFO)の初の目撃例とされ、実業家の説明から「空飛ぶ円盤」という言葉が広まったらしい。

 UFOは「ユーフォー」と読むのが国内では一般的だが、英語圏では「ユー・エフ・オー」と呼ばれる。必ずしも宇宙人の乗り物を指しているわけではないが、SF映画の影響なのか、ロマンをかき立てられる。

 とはいえ、こんな報告書が公表されれば、単なる空想物語とは言い切れないかもしれない。米情報機関を統括する国家情報長官室は、米軍などからUFOとされる報告が2004~21年に144件あったと明らかにした。

 大半は「正体や意図について明確な結論は出せていない」とし、18の事例では「異常なパターンの動きや飛行特性があった」という。いずれにしても実態は不明で謎は深まるばかりだ。

 日本でも昨年、当時の河野太郎防衛相が防衛や警備に影響を及ぼすUFOに遭遇した場合の対応を自衛隊に指示した。写真撮影などの記録に努め、必要な分析をするよう求めた。

 UFOの正体を巡っては、米軍や米政府機関が秘密裏に開発している最先端技術の可能性や、中国やロシアが実験中の極超音速兵器との見方もあるようだ。宇宙のロマンに水を差す未知との遭遇にならなければいいが。