( 10/4 付 )

 この週末の青空はとりわけ爽快だった。新型コロナの緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が全国で解かれ、軽やかな気分も手伝ったのかもしれない。

 スポーツの秋本番である。新規感染者数が著しく減少し、運動会を今月に延期した小学校などはほっとしているに違いない。先月中止した学校とは少しの時期の違いで明暗を分けた。

 もっと早く減少に転じていたら-。昨年の鹿児島国体に続いて開催できなかった三重国体の選手やスタッフは無念だろう。あすまで11日間の日程だったが、感染者数がピークに達した8月下旬に中止が決まった。

 「五輪や甲子園はやったのに」と不満が漏れる中、県は6年後への延期も断念した。120億円の追加費用や会場確保の難しさを理由に挙げるが、さまざまな波及効果を期待して長年準備してきた人々の落胆はいかばかりか。2023年に延期された鹿児島国体の関係者も人ごとと思えまい。

 6年延期は、鹿児島と後続県との交渉が難航したことから策定されたルールに基づく。準備を一からやり直せと言われたようにも感じる長さだ。あまりに開催地の負担が重くないか。

 準備の大変さと延期の難しさは多くの競技を集中的に実施することが要因だろう。三重と鹿児島の経験を生かし、コロナ下でも柔軟に開催できる方法を探りたい。来年の栃木、そして鹿児島と秋晴れの下に集えるといい。