( 10/22 付 )

 「ど~れに、しようかな。天の神様の言うとおり」。何か選ぶ時に迷って使う言い回しは、大人になってもつぶやく場面がある。選挙はそうはいかない。

 31日投開票の衆院選を前に鹿児島県選挙管理委員会が1分間動画「選挙に行った方がいい三つの理由」を作った。選管の特設サイトで見られる。一つは「決断力がつく」だ。誰に入れても同じ? それは選択に慣れていないから。「人生は選択の連続。投票は内容を理解し、選ぶという大切なことを学ぶ機会になる」と続く。

 狙いは若者の投票率向上である。県調べによる2017年衆院選(小選挙区)の年齢別投票率は、20~24歳の34.61%が最も低い。ピークの70~74歳は77.94%だ。

 若者の投票率アップ事業に取り組む霧島商工会議所青年部は先日、学生ら10人に、選挙へのイメージを尋ねた。堅苦しい、興味がない、1票の意味が分からないなどの声が出たという。

 投票は未来を選ぶ行動だ。青年部の関係者は「少しでも推せる人を見つけて」と促す。県選管の動画にも、棄権は「将来に関心ないと言ってるのと同じ」のくだりがあった。

 候補者たちは、たくさんの約束を掲げている。誰を信用して「指切りげ~んまん」したいか。そんな思いで目を凝らそう。期日前投票も始まっている。神頼みではない若者の選択の積み上げが、日本の鹿児島の、進むべき道しるべとなる。