( 10/24 付 )

 心当たりのない電話番号の着信には出ない人もいるだろう。うそ電話詐欺やしつこいセールスかもしれない。それでも「もし大ニュースの知らせだったら」と応答してしまうのは新聞記者の習性か。

 先日、スマホに0120で始まる番号の着信があった。出ると「衆院選に関する共同通信の調査です。協力していただける場合は…」と自動音声が流れた。世論調査はコンピューターで無作為に発生させた番号にかかってくる仕組みになっている。物は試しと回答してみた。

 すぐにショートメールが届き、誘導されたページで選択肢から支持政党や投票先を選んだ。入力するのは選挙区を判別するための現住所の郵便番号だけ。ものの2分で終わった。

 翌々日の本紙に調査結果が載った。記事やグラフに自分の回答が反映されていると思えば親しみが湧く。じっくり眺めながら、普段は意識しない「世論」の一員であることを実感した。

 選挙に限らず世論調査のテーマは幅広い。最近では政府の新型コロナ対策や東京五輪開催、憲法改正などを尋ねた。国民の意識を測る上で欠かせないが、広く回答を得るのが年々難しくなっている。

 選挙情勢を面接して聞いた時代もある。その後、固定電話を対象にしていたが、回答が高齢者に偏りがちになり、近年は携帯も加えるようになった。調査結果を一つの目安に衆院選への関心が高まるといい。