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 映画「ローマの休日」は、欧州諸国を親善訪問中の王女が宮殿を抜け出して出会った新聞記者との恋物語を描く。王女役のオードリー・ヘプバーンさんの気品ある美しさと天衣無縫な振る舞いで人気を呼んだ。

 皇室にとっても限られた出会いの場が恋の舞台装置になるのだろう。キャンパスで芽生えた5年越しの交際を実らせ、1990年に結婚された秋篠宮ご夫妻は平成のロイヤルカップルとして祝福された。

 婚約時の記者会見では、学習院大学近くで信号待ちしている時にプロポーズした秘話を披露するなど身近な皇室を印象づけた。結婚の翌年に誕生したのが長女の眞子さまだ。

 秋篠宮さまが「自然に飾ることなくありのままに人生を歩むよう」と願って命名し、ご夫妻で愛情を注いできたことだろう。中学3年の夏休みにウイーンでホームステイしたり皇族で初めて国際基督教大学に進学したり意欲的だった。

 「温かく居心地が良く、笑顔あふれる家庭をつくることができればうれしい」。大学の同級生の小室圭さんとの婚約内定会見では、爽やかな笑顔を見せた。だが、それからの約4年間は心労も多かったようだ。

 「ローマの休日」の制作は約70年前。昭和から平成、令和へと多様性を尊重する社会に変わりつつある。眞子さまと小室さんはきょう、婚姻届を提出後に記者会見する。どのような心境を語ってくれるだろうか。