( 10/28 付 )

 「低気圧が近づいてきています。こんな日は、普段は忘れていた痛みがぶり返したりするものです」。NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」で、主人公が天気の変化による体の不調について話していた。

 「気象病」や「天気痛」と呼ばれ、季節の変わり目などに頭痛や関節痛に悩む人が多い。急に冷え込んだり、台風が近づいたりした際、体が敏感に反応して自律神経のバランスが崩れるのが原因らしい。とはいえ、確実な予防法や治療法はまだ見つかっていない。

 年齢は幼児からお年寄りまで幅広い。痛みのために学校や仕事を休むなど、生活に支障が出るケースもあるが、周囲から「気のせい」とみられがちで、なかなか理解されないのは気の毒だ。

 製薬会社の調査によると、月に1回以上頭痛を経験する人は76%で10年前より16ポイント増えた。とりわけ、30代女性は半数以上が「週1回以上」と著しい。痛みのせいで気分が沈み、「うつ」になりかねないというから見過ごせない。

 驚いたのは、「自分はひどい頭痛持ちだ」と思う人が鹿児島県には4人に1人以上いて、全国一だったことだ。その上、鎮痛剤を服用するタイミングは「痛みが強くなったら」という割合が平均より高いのが気になる。

 忍耐強いのも考えものだろう。まずは生活リズムを整えた上で、気象情報から痛みを予測し備えよう。我慢せず薬もうまく活用したい。