( 6/26 付 )

 茶の間の真ん中にちゃぶ台があり、テレビはプロ野球の巨人戦を映している。福岡市の「王貞治ベースボールミュージアム」に、昭和とともに“世界のホームラン王”の足跡をたどるコーナーがある。

 かつてテレビのスポーツ観戦の主役はプロ野球と大相撲だった。「巨人、大鵬、卵焼き」という言葉が生まれるぐらいみんな夢中になった。しかし、パソコンやスマートフォンでそれぞれ楽しむようになり、テレビの前に家族がそろう時間はめっきり少なくなった。

 そんな時代に、驚異的な数字だったらしい。サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表が強豪コロンビアを破った試合の瞬間最高視聴率が関東地区で55.4%(ビデオリサーチ調べ)を記録した。

 きのうのセネガル戦も平均で30%を超えた。月曜の未明としては異例の高さだという。会社や学校のことを気にしながら、テレビの前を離れられなかった人がどれほど多くいたかを物語る。

 多少睡眠不足でも、晴れやかな気分で朝を迎えられた人も少なくなかっただろう。引き分けとはいえ、リードされては追いつく展開にサムライたちの底力を見る思いがした。

 あさってはいよいよ決勝トーナメント進出を懸けてポーランドと戦う。また深夜のキックオフだが、“半端ない”視聴率を残すかもしれない。テレビ桟敷で郷土出身の大迫勇也選手のゴールに酔いたい。