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 「世界のアオキ」として活躍した青木功さんのゴルフ人生は順調な滑り出しではなかった。中学生の頃、キャディーのアルバイトをして競技と出合い、22歳の時にプロテストに合格する。そこから初優勝まで7年かかった。

 こちらは15歳293日での華々しいデビューだった。プロゴルファーの勝みなみ選手である。鹿児島高校に入学した直後のツアーで史上最年少優勝を飾る。歴史を塗り替えた女子高生は二十歳になり、プロ初勝利となるツアー2勝目を挙げた。

 重圧があったのだろう。4年の道のりは平たんではなかった。昨年夏にプロテストに合格し、何度も優勝争いに加わりながらあと一歩届かなかった。予選落ちが続く苦しい時期もあった。

 期待の新星がひしめき、“黄金世代”と呼ばれる同学年のライバルたちが次々と頂点に立ち、焦りもあっただろう。それでも「優勝はいつか来る」と前向きに戦い続けた。この1勝はさらなる飛躍へとつながるはずだ。

 それにしても、今季のプロゴルフ界は日本オープン選手権を制した稲森佑貴選手ら鹿児島ゆかりの選手たちの活躍が目覚ましい。いずれも20代の若手だ。県ゴルフ協会のジュニア強化策が実を結んだ郷土の“黄金世代”と言っていい。

 勝選手は2020年の東京五輪出場を目標に掲げる。世界のひのき舞台で、彼らが活躍する姿を想像するのは、少し気が早いだろうか。