鹿児島県下一周市郡対抗駅伝競走大会

チーム支える

第65回鹿児島県下一周市郡対抗駅伝競走大会は17日、スタートし、早春の薩摩・大隅路を5日間にわたってたすきをつなぐ。53区間588.1キロのレースでは、選手やスタッフ、支援者らが喜びや悔しさを分かち合って戦う。12チームを支える人々を紹介する。

[伊佐]須賀 昭彦さん(72)/1桁入りへお守り作り

お守りのげたを手作りする須賀昭彦さん=伊佐市菱刈
 年が明けると自宅の離れの「工房」にこもり、ミニチュアのげた作りに没頭する。選手やスタッフに贈るお守りだ。低迷するチームに、1桁順位を目指すよう激励を込めて手作りするようになって30年以上になる。「1桁に入った翌年は作らないが、ほとんど毎年やっている」と笑う。
 材料は裏山から切り出したモウソウ竹。硬過ぎず、軟らか過ぎない4、5年物の竹を選び、厚みがある根元の部分を使う。一つ一つ丁寧に切ったり、削ったりしながら長さ5センチ、幅3センチ、厚さ1.5センチのげたに仕上げる。鼻緒を取り付け、「伊佐」の焼き印を入れると完成だ。「今年のチームはどうだろうかと、想像しながらやるのは楽しい」
 伊佐市菱刈の温泉地で有名な湯之尾地区の出身。鹿児島大教育学部に入学後、陸上の長距離走を始めた。「一番お金が掛からないのが陸上だったから」と笑う。卒業後、保健体育教諭として伊佐農林高や大口高で教壇に立った。
 教え子が伊佐のメンバーに選ばれたことがきっかけで、マネジャーやコーチとして関わるようになる。「最終日に監察車に乗り込み、教え子の後ろ姿を応援したドキドキした緊張感は忘れられない」と振り返る。
 退職後、さつま町の宮之城伝統工芸センターに通って本格的な竹細工を学んだ。繊細な編み目の花籠や手提げ籠は人気が高く、プロ級の腕前だ。年が明けると他の作業はそっちのけでげた作りに取り掛かり、先日チームに手渡した。「何とか間に合って良かった」とほっとした様子だった。
 選手たちの荷物にぶら下がっているのを見つけると、うれしくなるという。本番ではチームの途中経過の速報をラジオで確認。前回はいちき串木野市の沿道まで応援に駆け付けた。
 チームは伊佐市1自治体がエリアで、大きな企業もない。ハンディがあるからこそ頑張っている姿に一層愛着が湧くという。「頑張ってもらいたい。強くなったら、げたは作れなくなるから寂しいけれど」と苦笑し、最下位脱出に期待を込めた。
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総評

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日間・総合順位

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※レース当日の区間、総合順位は、公式記録確定後(午後6時ごろ)に掲載します。

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