鹿児島県下一周市郡対抗駅伝競走大会

[総評]姶良 主要区間で強さ/混戦続きレース白熱
(2019-02-22)
 第66回鹿児島県下一周市郡対抗駅伝競走大会は20日、姶良の2年連続総合優勝で幕を閉じた。Bクラスは川薩が3連覇、Cクラスは指宿が2年連続で制した。出水が42年ぶりに郷土入り日間優勝を飾るなど、白熱したレースが展開された今大会。5日間で53区間584キロを駆けた熱戦を振り返る。
 姶良は、距離が長く各チームの主力がそろう第1、3、5日を制した。1月の全国都道府県対抗駅伝で実業団選手と互角に戦ったエース中村は、第3日3区、第5日10区でともに自らの区間記録を更新した。大学生の石場、高校生の松永佑と各世代が活躍し、区間賞12を獲得。新コースを含め4区間で新記録を打ち立て、多少のブレーキは一気に巻き返す強さがあった。
 総合2位の鹿児島は唯一5日間全てAクラス圏内の日間4位以上を維持し、選手層の厚さを示した。4日目は11位発進から優勝。高校生の出口、甲斐が区間賞で巻き返し、社会人の永田、南雲が締めて一丸となったレースをみせた。
 前回から23分22秒短縮して躍進賞を獲得した川薩は、総合3位で来年の14年ぶりAクラス復帰を決めた。エース曽木のほか、淵之上らが主要区間で活躍。高塚や復帰組の米良と社会人を軸に、初日、3日目で優勝争いを演じた。
 日置は10の区間賞を獲得し、Aクラスを死守した。エース飛松、3度区間賞の三垣のほか、高校生の山内ら実力者がそろっており、選手層が厚くなれば優勝争いも見えてくる。
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 5位に入ったのは肝属。高校生、大学生を主体に平均年齢20歳前後の若いチームで、森静ら大学生を軸に郷土入りの4日目で2位に入った。総合8位の曽於も地元区間を増田らが先頭でたすきをつないだ。大隅路での郷土チームの優勝争いは見応え十分だった。
 6位の出水は42年ぶりに地元で日間優勝を飾った。社会人のエース中原のほか、区間新を打ち立てた大迫ら高校生が力を発揮。ゴールには多くの市民が駆けつけ、選手とともに涙する姿に胸が熱くなった。
 7年前に総合優勝を飾り、その後6年間3位を維持してきた川辺は、高校生の倉村が2度の区間賞と気をはいた。最終日には今大会最高の5位に入る意地を見せたが、総合7位で来年は第55回大会以来12年ぶりにBクラスでの戦いを余儀なくされる。
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 Cクラスは優勝争い、最下位脱出争いと二つのグループに分かれて熱戦を繰り広げた。指宿は今大会区間賞はなかったものの、前田や高田ら主要区間を走る社会人が3回出走で粘りを見せ、最終日に大島を逆転して連覇を飾った。
 大島は有村が区間新記録、徳丸も区間賞と高校駅伝などで活躍する選手たちがチームをけん引した。社会人の豊藏も区間賞を獲得したが、体調不良も含めて選手層の厚みが足りず、悲願のC級優勝を逃した。
 熊毛は4日目に高校生の森下が区間賞を獲得するなど躍進して、3分以上あった伊佐との差を逆転。何とか逃げ切り、11位を死守した。伊佐は3日目まで熊毛をリード。今回は新人選手の出場なしと、厳しい選手事情もある中で、最後まで8年ぶり最下位脱出への希望を抱かせる走りだった。
 終わってみれば「姶良強し」という大会だったが、初日から6チームほどが先頭争いをするなどレースは白熱。各チームが郷土入りで意地を見せ、地域の期待に応えた。大島や熊毛も県内各地で出身者らの熱烈な応援があり、走る選手、応援する人の双方からこぼれる笑顔に地域の絆を感じた。
 大会は大きなトラブルなく無事終了。各地で交通整理やおもてなしに尽力していただいた多くの関係者に感謝したい。昭和から平成へとつないできたたすきが織りなすドラマを、新しい時代でも楽しみにしたい。
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総評

出走予定者

日間・総合順位

区間順位

※レース当日の区間、総合順位は、公式記録確定後(午後6時ごろ)に掲載します。

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