新潟ある歩記

台風が来るのに…雨戸がない!(新潟ある歩記・No.2)

2022/10/29

 新潟に暮らす大学生の「さっちゃん」は、進学のため故郷・鹿児島を離れて雪国へ。薩摩おごじょ(=女性)が日々の暮らしや街を歩いてみつけた「新潟あるある」や驚き、魅力とはー?グラフィックによるちょっとした解説も!

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◆窓の守り方もイロイロ

 今年も秋に多くの台風が来た。新潟に住み始めて、台風の接近をニュースで知った時のこと。

 「窓を保護しないと」と雨戸を閉めようとしたが「えっ、雨戸がない」。窓ガラスが割れないか心配しながら眠った。起きるやいなや真っ先に窓があることを確認し、心底ホッとした。

 鹿児島県に住んでいた頃は、実家もその近所の家にもだいたい雨戸があり、台風のたびに閉めていたのだ。ところが新潟県では雨戸を見る機会はあまりない。

 鹿児島県にやって来る台風は強烈だ。街路樹が倒れたり、豪雨で山の斜面が崩れたりすることは珍しくない。停電になることも多い。家の中にいても怖さを感じ、雨戸は欠かせない。

 でも、雨戸を閉めると家の中は昼間でも真っ暗になる。秋とはいえ暑さが残る中、停電した部屋で汗をかきながらろうそくの明かりで過ごしたものだった。

 一方、新潟県内には、外壁の窓の周りに金具を取り付け、冬の間はそこに木の板をはめ込んで、窓を覆ってふさぐ家がある。

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 「雪囲い」というもので、新潟県内でも上越や中越地方などの豪雪地帯に見られる。何メートルも積もる雪によって、窓が割れるのを防ぐためのものだ。実はまだチラッとしか実物を見たことがないのだけれど…。

 豪雪地帯では雨戸は凍結して開け閉めできなくなってしまう。だから、晴れた日は板と板との間から光が差し込む「雪囲い」という窓の守り方があるのかもしれない。冬になったら、自分の背丈をはるかに超えて積もった雪をかき分けて、確かめに行ってみよう。

 両県の家の間には、いくつかの違いがある。例えば新潟には、屋根に温水などを循環させて雪を溶かす「融雪式」や、積もった雪が自然に滑り落ちるような傾斜をつけた「落雪式」の屋根などを備えた「克雪住宅」がある。

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 鹿児島には、屋根瓦の間に桜島の火山灰が入り込まないようにしたり、火山灰が積もらないようベランダの手すりに傾斜をつけたりする「克灰住宅」がある。同じ家でも地域の特性によって違う点が多いのだと気づかされる。

さっちゃん あっくん