南日本新聞防災プロジェクト「地震をしのぎ命を守ろう!」

 9月1日は防災の日。災害はいつ起きるか分かりません。2011年3月の東日本大震災に続き、熊本県と大分県では昨年4月、最大震度7の熊本地震が発生しました。自然災害にあったときには、まずは命を守ることが大事です。日ごろから意識を高め、不測の事態に備えましょう。

※このページは、平成29年9月1日付の南日本新聞の防災特集「地震をしのぎ命を守ろう!」に掲載された内容を再構成したものです。

家の中の安全対策

地震に備えて、安全・迅速に逃げるための避難経路の確保や、家具の転倒などによるけがを防ぐため、日ごろから家の中の安全対策を行いましょう。

家の中に逃げ場となる安全な空間をつくる

家の中に逃げ場となる安全な空間をつくる
部屋が複数ある場合は、人の出入りが少ない部屋に家具をまとめて置く。

寝室、子ども・高齢者がいる部屋には家具を置かない

寝室、子ども・高齢者がいる部屋には家具を置かない
就寝中に地震に襲われると危険。子どもや高齢者は逃げ遅れる危険がある。

出入り口や通路には物を置かない

出入り口や通路には物を置かない
いざという時に逃げ道をふさぐ可能性がある。玄関や廊下にはできるだけ物を置かない。

家具は倒れないように置く

家具はL字金具や支え棒など転倒防止器具などで固定するか、家具の下に小さな板や専用シートなどを敷き、壁側に傾ける。

  • 食器棚の扉の開放防止
  • ガラス扉に飛散防止フィルムを貼る
  • 家具のキャスターは普段は動かないよう固定する
  • 薄型テレビは壁やテレビ台にバンドで固定

津波の基礎知識
より高いところへ

津波の注意点

  • 引き波がなくても津波は来る
  • 津波の流れは速く、くるぶし程度の深さでも流される
  • 湾奥など地形の影響で予想より高くなる場合がある
  • 津波は川をさかのぼるので、川沿いを避け高台に逃げる
  • 「遠く」よりも「高く」に逃げる
  • 満潮・大潮時はさらに注意が必要
津波

津波警報・注意報の分類と、とるべき行動

津波

津波避難 三原則

  1. 「想定にとらわれるな」
  2. ハザードマップで浸水想定区域外でも安心しない
  3. 「最善を尽くせ」
  4. 少しでも早く少しでも高いところへ逃げる
  5. 「率先避難者たれ」
  6. 真っ先に逃げる。危険を感じて他の人も一緒に逃げ、多くの人の命を救う
<「命を守る教育3.11釜石からの教訓」(PHP研究所、片田敏孝著より)>

地震災害の基礎知識
地震が発生したとき

まずは身の安全

まずは身の安全
頑丈なテーブルや机の下などに避難し身体を守ります。

冷静に火を消す

冷静に火を消す
揺れの大小にかかわらず、火の始末を確実にしましょう。

落下物に注意

車を運転していたら
建物の外にいるときは、かばんなどで頭部を守り安全な場所へ。

エレベーター内

エレベーター内
エレベーターでは、階数ボタンをすべて押し停止階で降りる。閉じ込められたら、連絡ボタンを押して係員の指示に従う。

車を運転していたら

車を運転していたら
地震に限らず、車を放置して避難する場合は、キーを付けたままドアロックはしない。緊急車両の通行や救助活動の妨げになります。

情報収集と早めの避難

車を運転していたら
道路など交通事情の悪化や停電などもあります。ラジオなどで正確な情報を収集し、迅速な避難を。

地震発生時の車使用の留意点について、
日本自動車連盟(JAF)鹿児島支部に聞きました。

Q. 車に乗っているとき、地震が起きた場合どうすればよいか?

A. 先ずは、道路の左側に車を停止させましょう。

    ● 注意
  1. 慌てない
  2. 周囲の状況を確認する
  3. ハザードランプを点滅させゆっくり減速
  4. 急ブレーキ・急ハンドルをしない
  5. 揺れがおさまるまで車内で待機
  6. ラジオ等で地震情報や交通情報の収集
    ● そして、車から離れる場合は
  1. エンジンを止めてサイドブレーキをかける
  2. キーは付けたままに
  3. 窓は閉めた状態で
  4. ドアのロックはしない
  5. 貴重品・大事なものは置かない

Q. 車を使って避難する場合の留意点

A. 地震で避難するときの必需品

    必要なもので日頃から車に常備しておくといいもの
  • コンビニ等のレジ袋(ゴミ、排泄物等の処理にも使える)
  • 簡易トイレ ・トイレットペーパー(ティッシュだと水に分解されにくい)
  • ビスケットや乾パン等の非常食
  • 配給水を入れる折り畳み式水タンク(ポリ缶)
  • 携帯充電器(シガーライターからのコードタイプ)※ハンド充電器があると便利
※一番困るのは携帯の充電用品!

地震で起こりうる損害への備えとして、
どんな保障があるか、JA共済連鹿児島に聞きました。

人  災害が原因で死亡または所定の後遺障害状態になった場合、終身共済や養老生命共済で共済金をお支払いします。また、災害給付特約が付加されている場合は、災害給付金もお支払いします。医療共済では、災害による入院や手術等を保障します。

家  建物更生共済は、火災・落雷・盗難や台風・竜巻・洪水などによる家や家財のリスクに総合的に備えます。特に地震や津波、火山噴火・爆発による損害も、地震特約などのオプションではなく、主契約で保障されます。また建物の火災や自然災害等が原因で家族や居住者がけがなどされた場合は傷害共済金を、保障期間が満了した場合は満期共済金をお支払いします。
車  台風・洪水・高潮等によって車が損害を受けた場合は、自動車共済の車両条項から損害額(共済金額を限度)に応じた共済金をお支払いします。地震や噴火・津波による損害は車両条項では保障対象外ですが、「地震等車両全損時給付特約」を付けた場合は、全損時に共済金額を限度に最大50万円をお支払いします。

※共済掛け金や加入要件など詳しくは最寄りのJAの窓口へ。

■参加企業(協賛社一覧)順不同
私たちは「県土の強靭化と災害支援の強化」を力強く推進します。
「ひと・いえ・くるま」の総合保障で毎日の生活を大きくサポート
自然災害・情報流出等のリスク対策、事業継続対策は、MICへ
緊急時みんなに伝わるコミュニティ無線
すべてのドライバーへ「安心・安全・信頼」を
ビジネス空間のトータルマネジメントと環境保全のことなら
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鹿児島県内の主なラジオ局周波数

《AM局》(kHz)

■ MBC
鹿児島・阿久根・大口・川内 1107
名 瀬 1449
■ NHK第1
鹿児島 576  名 瀬 792
■ NHK第2
鹿児島 1386 名 瀬 1602

《FM局》(MHz)

■ MBC
鹿児島 92.8 阿久根 93.7
鹿 屋 94.2 枕 崎 94.8
■ NHKFM
鹿児島 85.6 鹿 屋 84.1
■ FM鹿児島
鹿児島 79.8 阿久根 80.5
鹿 屋 79.0 枕 崎 76.6
姶 良 81.4

《コミュニティーFM局》(MHz)

■ 鹿児島シティエフエム(鹿児島76.2)
■ FMぎんが(鹿児島78.6)
■ FMさつませんだい(薩摩川内 87.1)
■ FMきりしま(霧島 76.9)
■ FM志布志(志布志 78.1)
■ FMたるみず(垂水77.7)
■ FMかのや(鹿屋 77.2)
■ FMきもつき(肝付 80.2)
■ エフエムそお(曽於 87.4)
■ あまみエフエム(奄美 77.7)
■ エフエムせとうち(瀬戸内76.8)
■ エフエムたつごう(龍郷78.9)
■ エフエムうけん(宇検76.3)
防災の日インタビュー

「M6級」はどこでも起きる 
津波に備え、逃げ場を決めて

鹿大地震観測所の後藤教授に聞く!!

鹿大南西島弧地震火山観測所 
後藤 和彦 教授

後藤和彦教授

 今年7月11日、鹿児島市喜入沖の鹿児島湾を震源とする最大震度5強の地震があり、8月24日にも大きな揺れに見舞われました。東日本大震災から6年。昨年は熊本地震もあり、南海トラフの大地震を懸念する声も聞かれます。鹿児島大学大学院理工学研究科附属南西島弧地震火山観測所の後藤和彦教授に、鹿児島の地震や防災について聞きました。

地図
資料:『地震調査研究推進本部のホームページ』『平成29年理科年表』より

―喜入沖の地震は驚きました。どんな地震だったのですか。

「鹿児島湾が震源ですが、僕ら専門家の目で見れば陸域で起こった内陸地震の一つです。ちょうど鹿大が震源の近くで臨時観測点も設けて観測しており、かなり精度の高いデータが取れています。そのデータから一連の地震の震源が南北に並んでいるのがわかります」 

「鹿児島湾は『鹿児島地溝帯』と呼ばれる地溝帯にできた海です。今回の地震は、鹿児島県本土周辺の浅部に働く広域な力で、地溝の弱い面が割れたことが要因だと考えています。2015年に薩摩半島西方沖で発生したM(マグニチュード)7の地震が引き金になった可能性はあります」

―今後も大きな地震が続くのでしょうか。

「ここの地震は2015年11月下旬から起き始めて、翌年の11月から活発化しました。今年の3月には1日10~20個ぐらいが起こるようになり、その後少し減っていたのですが、7月にドンと起きて急増しました」

「今回の活動は単純な本震-余震型とは違い、群発的な活動の中で起こった本震-余震型の活動です。今後、順調に終息するのか、今年前半のような群発的な活動が続くのかはよく分かりません。やや規模の大きな地震が起こった8月24日までは地震の数は順調に減ってきていたのですが、24日の地震を勘案すると、しばらくの間は地震が続く可能性がやや高くなったように思っています」

―鹿児島湾以外でも十島村近海や西方沖など地震が頻発しています。

「鹿児島では1900~30年ごろは地震が多く、その後、60年間ほどはほとんど大きな地震のない静かな時期でした。この時期に比べれば今は明らかに地震が多く、数十年のスパンで見ると活動期に入っている可能性があります」

「注意しないといけない地震というのは被害をもたらす地震です。M7を超える地震は圧倒的に海溝沿いのものが多いですが、内陸でも震源の浅いM6クラスなら大きな被害が出ます。九州はどこでもこのクラスの内陸地震は起こりえますので、耐震の設備や対策を取っておくなどの揺れに対する準備は必要です」

―1911年にM8の喜界島地震もありました。「海溝型」も人ごとではありません。

「M7以上の地震で注意すべきなのは、やはり南海トラフの地震。日向灘が震源域に含まれるような巨大地震があれば、間違いなく大津波が発生します。鹿児島湾内でも押し寄せる危険はあります。津波から身を守るには逃げるのが一番。日頃から津波警報が出たらどこに逃げるのかを考えておくことが大切です」

「われわれの研究では、喜界島地震のときに10メートルの津波があったことがわかっています。奄美はそれぐらいの地震が起きるポテンシャルのある地域。トカラ列島には記録が残っていませんが、大地震はあったが古文書などが残っていないだけかもしれない。海に近い地域では津波警報が出てから逃げるのでは間に合いません。『揺れたら逃げる』の心構えと、対策を取っておくことが重要です」