新型コロナ「3密」回避で分散登校導入 鹿児島・県立高の16校

(2020/05/17 13:00)
間隔を空けてバスから降りる生徒ら=鹿児島市の武岡台高校前
 新型コロナウイルスによる感染リスクを抑えようと、鹿児島県内の一部の県立高校は、学年やクラス単位で登校日を変える分散登校を始めている。県教育委員会によると、通学時の路線バスやJRで「3密」を避けるために16校が導入した。教員らは時間割の調整など「前例のない取り組み」に戸惑いを見せる。感染予防と学業の両立に向けた学校運営を模索している。
 鹿児島市の武岡台高校では13日午前7時すぎ、マスク姿の1、3年生約640人が次々と登校した。普段は生徒で満席になるバス内は空席が目立ち、距離を保って降りる生徒の姿もあった。
 全生徒945人のうち7割がバス通学。11日の学校再開に当たり、バス内の「3密」解消が不可欠と判断し、受験を控える3年生は毎日、1、2年生は隔日登校とした。
 3年西村京子さんは「車内の生徒の数はいつもの半分以下。3密を避けられている」と効果を実感。1年の藤田晴大(はると)さんは「一日おきの学校だと、生活リズムが乱れないか心配」と話した。
 薩摩川内市の川内高校は通学時の混雑を避け、教室内で3密を防ぐため分散登校に踏み切った。1教室当たりの生徒数を、机の間隔を1メートル以上空けられる約30人以内に設定。3年生の一部は空き教室を利用する。1、2年生はクラスを二つに分け、登校日をずらして互いの教室を使っている。
 空き教室や教員の確保などの課題も浮上。各教室に教員を配置するよう努めているが、教員が足りず授業1こまの半分が自習になるケースもあるという。
 同校の田口浩太郎教頭は「選択教科もあり、時間割の調整が難しい」と話す。「今後の感染状況を注視しながら、生徒にとって最も良い学習環境を目指したい」と強調した。
40人学級で半数に分かれて授業を受ける生徒たち=薩摩川内市の川内高校