ドクターヘリほっこり 屋根に激励メッセージ「命キバレ」

〈知らんかった!!〉鹿児島市内の民家
(2020/05/19 08:00)
屋根に「命キバレ」とメッセージを記した坂口哲朗さんの家=2019年8月(本社チャーター機より)
 地図サービス「グーグルマップ」の航空写真を使って鹿児島市武1丁目の住宅街を拡大すると、屋根に何か文字が描いてある一軒家を見つけた。「命キバレ」。地上からだとほとんど見えない。一体だれに向けて、何の意味が-。疑問が次々と湧いてくる。

 「よく気付きましたね」。好奇心を抑えられず現地を訪ねてみると、家主の坂口哲朗さん(59)が「してやったり」の表情を浮かべて出迎えてくれた。

 2016年に新築した自宅の上空は、市立病院(上荒田町)に発着するドクターヘリの飛行ルートになっているという。「医療スタッフにエールを送りたい」と思い立った坂口さんは、自らデザインし、銀色と黒の屋根材を組み合わせてメッセージを作成。「命を懸けて気張いやんせ」という思いを込めた。

 市立病院によると、ヘリコプターに乗る医師や看護師もメッセージに気付いているという。救急科の中間哲郎医師は「傷病者のもとへ向かう緊張の中で目にすると、かなり励まされる。ありがたい」と喜んでいる。

 「約20年間で献血を218回やった。社会貢献や人の役に立つことが大好き」。そう笑う坂口さんの思いはしっかりと届いていた。