生産農家が牛肉購入 売却1頭で2000円分 肝属地区和牛振興協

(2020/05/22 20:00)
子牛を出荷し牛肉を受け取る農家=鹿屋市の肝属中央家畜市場
 肝属地区2市4町の和牛生産農家でつくる肝属地区和牛振興連絡協議会は、競り市で子牛を売却した際、1頭につき2000円分の牛肉を購入する取り組みを始めた。新型コロナウイルスの影響で落ち込む牛肉消費を、生産者側から喚起する狙い。

 21日から3日間の肝属中央家畜市場の子牛競り市には約1200頭が出品予定。出荷者は最大5頭まで、売上金から1頭あたり2000円を差し引いた額を支払い、250グラムの牛肉を受け取る。貫見広幸会長(68)は「和牛生産は子牛と肥育の両輪で成り立つ。高値でいい思いをしてきた分、恩返ししたい」と話す。

 JA鹿児島きもつきによると、外食需要や輸出の減少などで和牛枝肉相場が低迷。同家畜市場の子牛価格も2月から下落し、4月は前年同期比約18万円安の60万1467円だった。1頭出品した鹿屋市串良の原崎辰男さん(68)は「大変だが今は踏ん張りどき。助け合っていかねば」と話した。取り組みは当面続ける。