アベノマスクに今さら感 23日から届くけど… 鹿児島県内

県民あきれ気味「遅すぎる」「費用は別の政策に」
(2020/05/23 10:30)
政府が配布する前に洋品店や雑貨店などで販売されている布製マスク=22日、鹿児島市中町
 新型コロナウイルス対策として政府が取り組む布製マスク2枚の全世帯配布が、23日、鹿児島県内でも始まる。安倍晋三首相が市中の不織布マスク不足を理由に方針を表明してから1カ月余り。県民から「遅すぎる」「予算を別に使ってほしい」との声が上がる。

 不織布マスクは店頭に徐々に並ぶようになり、入手しやすくなった。不織布に限らず布マスクも手作りする人が多く、雑貨店や洋品店などで販売され、多くの人が使っている。

 「方針表明後すぐに届けばよかったが、今の時期では遅すぎる」。娘が作ったマスクを着用する霧島市の山下英男さん(71)はあきれ気味。妊婦への先行配布で不良品が相次いだことを念頭に、「実際に届いたものを確認してから、使うかどうか判断したい」。

 家族5人のために、数十枚手作りしたという鹿児島市の主婦(43)は「もう十分手元にある。もらっても使わないだろう」と話す。

 政府の布マスク配布は総額460億円超の事業。「定額給付金や休業補償の上積みなど、本当に国民のためになる政策に税金を使ってほしかった」と話すのは、奄美市の自営業、日置美香代さん(65)。「不十分な離島の医療体制整備に注力してほしい」と注文した。

 配布分は、見た目から“給食当番マスク”ともいわれる。

 オリジナル布マスクを販売する鹿児島市の衣料品店の60代店長は「ファッションに合わせたものを使いたいという需要は高く、使わない人が出そう。回収ボックスを作って施設などでの有効利用を考えてもいいのでは」と話した。