犬猫の里親広がる 高齢や病気でも譲渡進む 霧島・動物愛護センター

(2020/05/28 20:00)
中川由美さん(中央)に引き取られ、先輩犬と仲良く過ごすらん丸=霧島市
 霧島市の鹿児島県動物愛護センターは2013年の開館以来、今年4月まで犬817匹、猫899匹の計1716匹を譲渡した。病気やケガの後遺症がある犬猫に対しても里親希望者が増え、同センターは「動物愛護への理解が広がっている」としている。

 センターは、鹿児島市を除く保健所が引き取ったり保護した犬猫の検査・治療のほか必要な場合はしつけなどを行い、希望者に譲る。最近は子猫子犬だけでなく、高齢で病気があったり、交通事故などでケガの後遺症が残る犬猫の譲渡も進む。

 先天性の持病やフィラリア、猫白血病ウイルスなど病気の有無、治療の必要性などをホームページやセンター掲示版に詳しく公開している。それを見て里親希望が相次ぐ。

 霧島市隼人のパート中川由美さん(38)は今年2月に雄猫の「らん丸」(推定6カ月)を引き取った。漏斗胸(ろうときょう)という胸部が陥没する先天性の疾患があるが、先住の犬2匹と仲良く過ごしている。中川さんは「普通に飼っていても病気はする。長生きできるよう大切に世話したい」。

 鹿児島市を含む県全体の譲渡率は18年度40%を超え、10年前のほぼ4倍に増加した。センターの小出真悟獣医師(41)は「動物愛護への理解が広がり、高齢や疾患のある犬猫への譲渡が増えた」と見る。一方で、県内で年間1300匹が殺処分されている現状もあり、「適正な飼育をさらに訴えていく」と話している。