霧島の工場閉鎖77人解雇 レナウン破綻が影響

外国人技能実習生18人も
(2020/05/29 09:05)
雇用保険の手続きなどの説明を受ける外国人技能実習生たち=28日、霧島市国分
 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け経営破綻したレナウンの子会社の協力事業所・鹿児島ファミリーソーイング(霧島市)が22日に工場を閉鎖し、グループ会社と合わせ全従業員77人を解雇したことが28日分かった。今後の受注が見込めず、操業継続は困難と判断した。

 解雇された77人には、中国とベトナム出身の外国人技能実習生18人が含まれ、外国人技能実習機構熊本支所(熊本市)によると、新型コロナに関連する実習生解雇の規模は県内最大とみられる。

 鹿児島ファミリーソーイングは1988年に創業した。2007年、敷地内にグループ会社の霧島ソーイングを設立し、レナウン子会社のダーバン宮崎ソーイング(宮崎県日南市)から紳士服の上着を縫製する仕事を請け負ってきた。

 鹿児島ファミリーソーイングによると、4月から受注が激減。ダーバン側から6~7月は発注の見込みがないと伝えられ工場閉鎖を決めた。餅原麗子社長は「本当に心苦しいが、従業員のことを考えると、給料が支払えるうちにやめた方がいいと判断した」と説明した。

 28日は霧島市の国分公民館に関係機関が集まり、元従業員を対象に雇用保険受給の手続きや再就職先の相談に応じた。71人が出席し、実習生が集まる部屋では通訳も同席した。

 地元の元従業員女性は「縫う製品がないと聞いてはいたが、いずれは規模を縮小してでも再開できると思っていた。縫製関係に再就職したいが希望がかなうだろうか」と肩を落とした。

 霧島市の中重真一市長は「関係機関と連携し、市内企業の紹介や市の臨時職員として雇用に努めるなど、再就職支援に取り組みたい」と話した。