選考解禁、就活様変わり 全面接ウェブも

鹿児島県内 コロナ対策、直接の対面回避
(2020/06/02 09:10)
会議室でタブレットを使い学生に対応する面接官=1日午後、鹿児島市金生町の鹿児島銀行本店
 来春卒業予定の大学生らを対象とした大手企業の採用面接などの選考が1日、解禁された。鹿児島県内でも、新型コロナウイルス感染防止のため、直接の対面を避けウェブ面接を実施する企業があった。企業の業績悪化で学生有利の「売り手市場」は先行きが見通せなくなっており、就活風景は一変している。

 鹿児島銀行(鹿児島市)はコロナ対策として、1次から最終までの全面接をウェブ形式に切り替えた。初の試みで、会議室では同日、面接官がタブレット越しに学生と向き合い、約30分にわたって志望動機などを尋ねた。

 面接官を務めた人事部の山下昌平さん(31)は「ウェブでも大勢に影響はない印象。学生にとって受験コストがかからない利点もあるが、通信環境が整わない学生をどうするかが課題」と説明した。

 鹿銀の面接を受けた女子大学生(22)はウェブ上で声がどの程度響きどう見えるか練習を重ねた。「インターンシップで会社の雰囲気は分かっており、ウェブ面接でも特に不具合を感じなかった」としつつ「面接官の手応えはつかみにくかった」と語った。

 採用活動の日程は今年から政府が主導。面接などの選考は6月からとしているが、強制力はなく“形骸化”が進む。就職情報会社マイナビによると、九州では3月時点で昨年を超える内定が出た。ただ、4月の緊急事態宣言発令以後、採用計画を見直す企業もあり、学生にとって予断を許さない状況という。

 一方で人手不足は業種によって今後も続くとみられる。県内の総合建設会社の採用担当者は「鹿児島は人材の県外流出が多く苦労している。今年は合同説明会もできなかった。ウェブ活用をさらに進めたい」と強調した。