20年前の私から タイムカプセルの手紙郵送 県立吉野公園が企画

(2020/06/06 13:00)
20年後に届いた手紙に「いろんな思いがよみがえったきた」と話す馬場辰子さん=鹿児島市下福元町
20年目の節目に開けられたタイムカプセル=鹿児島市吉野町の県立吉野公園
 鹿児島市の県立吉野公園は、2001年に募集した「20年後に届くあなたからの手紙」を入れたタイムカプセルを開け、差出人に郵送した。全部で4040通。住所不明で戻ってきたり、傷んで出せなかったりした手紙も約1割あったという。手紙と“再会”した人は「生きている幸せを実感する」と喜んでいる。

 20年が開園50周年で、セレモニーの一環として企画。新型コロナウイルスの影響で、開園記念日の5月16日に予定していたセレモニーは中止になり、代わりに職員がカプセルを開けた。

 手紙は県内外から寄せられ、宛先は本人や家族や恋人など。下福元町の馬場辰子さん(67)は夫と長男、長女、次男、そして自分宛てにしたためた。「当時は重い病気を患っていて、遺言の意味合いを込めた。懐かしい人に出会った感覚でいとおしい」と感慨深そうに話した。

 管理事務所の中村一成さん(60)によると、公園には「出していたのを忘れていたので、うれしい」「涙が止まりません」といったお礼のはがきや手紙が届いているという。

 郵送できなかった手紙は公園で保管中。中村さんは「心当たりがある人は問い合わせをしてほしい」と呼び掛けている。管理事務所=099(243)0155