購買部閉店に感謝のサプライズ 出水・高尾野中

(2020/06/08 20:00)
購買部前で、生徒からの色紙を手にする徳田尚子さん(左)=出水市高尾野町柴引
購買部前で、生徒からの色紙を手にする徳田尚子さん(左)=出水市高尾野町柴引
 出水市高尾野町柴引の高尾野中学校の購買部が5月いっぱいで閉店した。地元企業が40年以上前に学校から引き継いで運営。生徒たちが「感謝を伝える会」と題したサプライズ集会を開き、22年に渡って店頭で生徒を見守ってきた徳田尚子さん(59)に感謝状や寄せ書きを贈った。

 同校などによると、購買部は初めは学校が運営し、市内で文具や教材を販売する尚和堂が引き継いだ。6畳ほどのスペースでペンやノート、画用紙などを売っていたが、文具を扱う店が増えたことから、新年度の買い物が落ち着く5月末での撤退を決めた。

 販売するのは1、2時間目の間。限られた短い時間でも、明るく優しい徳田さんの人柄から、子どもたちの憩いの場にもなっていた。店の壁には生徒からプレゼントされたイラストが並ぶ。

 生徒会を中心に謝意を伝える集会を最後の日となる5月29日に企画。「いつも笑顔で迎えてくれてうれしかった」「忘れ物をした時にとても助かった」など生徒340人のメッセージを記した色紙計10枚と感謝状を用意した。

 徳田さんは「20年以上といっても、あっという間だった。街で見かけたら声を掛けて」と感激した様子。生徒会長の3年住吉璃音さんは「母も卒業生なので、家族でお世話になった。当たり前のようにあった購買部がなくなるのは寂しい」と話した。