改良型イプシロン、海外衛星を初搭載 JAXAが23年打ち上げ

(2020/06/13 17:00)
南日本新聞ニュース
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、開発中の固体燃料ロケット「イプシロンS」を2023年に肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げると発表した。ベトナムの地球観測衛星「ロータスサット・ワン」を搭載する。イプシロンシリーズのロケットで海外の衛星打ち上げを受注するのは初めて。

 イプシロンは低コストを目指してJAXAが開発した3段式の固体燃料小型ロケット。13年から19年までに、1~4号機全てで打ち上げに成功している。

 イプシロンSはその改良型で、2~4号機より全長が1メートル長い27メートル。軌道投入の精度を上げ、搭載物の重さは590キロ以上から600キロ以上に向上。次期主力ロケット「H3」の固体ブースタを使うなどして打ち上げ価格を抑え、国際競争力の強化を目指す。

 JAXAは11日、IHIエアロスペース(東京)とイプシロンSの開発、打ち上げに関する協定を結んだ。将来の民間移管を見据え、同社が主体的に開発に携わる。

 JAXAの山川宏理事長は「(協定は)打ち上げ輸送サービスの土台となり、極めて重要なステップを踏み出せた」とコメントした。