「愛鳥の伝統受け継いで」OBが児童に巣箱贈る 曽於・財部南小

(2020/06/21 20:00)
目串浩見さん(後列中央)が手作りした巣箱を手にする財部南小学校の児童
 曽於市の財部南小学校を卒業した目串浩見さん(74)=鹿児島市吉野町=が、小鳥を観察するための巣箱を全児童27人にプレゼントした。同校は70年前から愛鳥活動を続けている。3日の全校朝会で巣箱を手渡した目串さんは「命を大切にする伝統を受け継いでほしい」と呼び掛けた。

 愛鳥活動は1950(昭和25)年、当時の児童が校内にあったスズメの巣を落とし、ひなを死なせた「小鳥事件」をきっかけに始まった。ひなの墓は今も保存され、子どもたちは学校周辺にやって来るシジュウカラ、ツグミ、コゲラなどを定期的に観察している。

 目串さんが以前に学校を訪れた際、観察用の巣箱が一部壊れていることに気付き、新しく作り直すことを学校に提案。材料を買いそろえ、小鳥が入りやすい形を調べながら完成させた。

 巣箱は高さ21センチ、幅20センチ、奥行き13センチ。「小鳥の家」らしく切り妻屋根が付いた五角形に仕上げられ、中の様子を観察したり、掃除したりできるように下部が開く仕掛けになっている。

 児童はそれぞれ校内で好きな木に巣箱を設置する。6年の東丸杏奈さんは「自分の巣箱に小鳥が入って子育てをしてくれたらうれしい。これからもたくさんの鳥を観察していきたい」と笑顔を見せた。