360度展望、ここなら安心! 廃止風車でミサゴ子育て 笠沙【動画有り】

(2020/06/25 06:30)
風車支柱で子育てに励むミサゴ=南さつま市笠沙
 2019年4月、施設の老朽化などを理由に廃止された南さつま市笠沙の風力発電施設「野間岬ウィンドパーク発電所」で、海ワシの仲間ミサゴが子育てをしている。23日午後は、巣立ち間近のヒナ1羽が羽ばたきの練習をしながら、親鳥から餌の魚をもらう様子などが見られた。

 巣はプロペラの羽根が外された風車支柱のてっぺん部分。流木や枯れ枝を皿状に巧みに組み上げている。本来は洋上の岩礁や崖地に構えるのだが、岬を吹き抜ける激しい風雨や照りつける日差しをものともせず、360度の見晴らしで外敵の侵入を阻んでいる。皮肉にも、稼働中には彼らの命を危険にさらしていたはずの風車が、廃止された途端に、生活の一部に組み込まれた格好だ。